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Anthropicが「Life Sciences Verification Program」を開始──審査を通った生命科学の組織に、Mythos 5.1・Opus 5・Sonnet 5を生物学向けに緩めた安全装置で提供。Standard Use(年次更新・チーム単位)とHigh-risk Use(半年更新・プロジェクト単位・生命科学の遮断を全解除)、リアルタイム遮断から30日保持の事後監視へ

Anthropicは2026年9月17日、生命科学の専門家向けにClaude Mythos・Opus・Sonnetを「生物学関連の作業により寛容な安全装置」で提供する「Life Sciences Verification Program(LSVP)」をベータで開始した。一般提供のFableでは遮断される創薬・研究生物学・臨床開発・製造が対象で、審査のあと①Standard Use(チーム全体・年1回更新。Mythos 5.1・Opus 5・Sonnet 5に科学向けの緩めた分類器)と②High-risk Use(単一プロジェクト・半年更新。生命科学の遮断をすべて外す。Opus 5・Sonnet 5は今日から、Mythosは米政府と協議中で少数に限定)の2種類。組織が宣言した用途に対する事後監視に切り替えるため、LSVPのトラフィックは30日のデータ保持が必須(学習には不使用)。API・Enterprise・Teamで提供、個人のPro・Maxは今後、BAA組織は未対応。

Anthropicが「Life Sciences Verification Program」を開始──審査を通った生命科学の組織に、Mythos 5.1・Opus 5・Sonnet 5を生物学向けに緩めた安全装置で提供。Standard Use(年次更新・チーム単位)とHigh-risk Use(半年更新・プロジェクト単位・生命科学の遮断を全解除)、リアルタイム遮断から30日保持の事後監視へ
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2026年9月18日・日本時間時点の情報です。 Anthropicの9月17日の発表を読んだ。Mythosとはで「個人が触れる経路は無い」と整理したMythosに、生命科学の組織向けという新しい経路が開いた。8月のサイバー防御側への4経路と対になる、生物学側の「審査つきアクセス」である。

3行まとめ

  1. 何が開いたか。 審査を通った生命科学の専門家・組織に、Mythos 5.1・Opus 5・Sonnet 5を「生物学関連の作業により寛容な安全装置」で提供するLife Sciences Verification Program(LSVP)。一般提供のFableでは遮断される創薬・研究生物学・臨床開発・製造の作業が対象。学術ラボ・スタートアップ・製薬まで「あらゆるチーム」向けで、Claude Science・Claude.ai・Claude Code・APIのすべてで使える。早期アクセスで数十組織を受け入れ済み、初週に数百組織の登録を見込む。
  2. 2種類の枠。 審査(研究資格・セキュリティ基準・倫理的な研究監督の確認)のあと、Standard Use(チーム全体の日常業務・年1回更新。Mythos 5.1・Opus 5・Sonnet 5に科学向けの緩めた分類器。基礎科学からR&D・サプライチェーン・製造・臨床・品質保証・規制対応・投資デューデリまで)と、High-risk Use(Standardで遮断される領域向けの追加枠。単一の研究プロジェクト単位・半年ごと更新生命科学の要求を遮断する安全装置をすべて外す。Opus 5・Sonnet 5は今日から、Mythosは米政府と協議中で少数の主体に限定)。サイバーの分類器など他の安全装置は残る。
  3. 安全の設計と条件。 「共有責任」=組織が申請時に宣言した用途(求人票程度の高レベルな説明)に対し、Anthropicがリアルタイム遮断ではなく事後監視で逸脱のパターンを見て、あれば組織の管理者に通知し、事前に合意した期限内で対処してもらう。このためLSVPのトラフィックは30日のデータ保持が必須(学習には使わず、Anthropicの生命科学研究チームも閲覧できない)。提供はAPI(自社コンソール)・Claude for Enterprise・Teamから。個人のPro・Maxは今後、サードパーティ基盤は未対応、ベータの間はBAA(HIPAA)組織は対象外

想定している脅威(発表の記載)

生物学では「ワクチン開発のためにウイルスを研究する」正当な作業と「感染力を高める」悪意の作業を、要求の文面だけで見分けられないことが多い。発表は、9月の脅威レポートで示した生物兵器開発を支援しうる悪用の試みを引き、最も懸念する脅威モデルを3つ挙げる。

  1. アクセスの乗っ取り:マルウェアやアカウント乗っ取りで、正当なアクセスが悪意ある者に流用される
  2. 内部脅威:不正または強要された従業員が、意図的に悪用するか、アクセスを他者に渡す
  3. エージェントの誤用:特に群れで動く、または長い時間軸の課題を扱うエージェントが、意図しない危険な行動を取る

「深刻な悪用は多数のリクエストとセッションに分散して、つながりが無いように見せて検知を逃れる」ため、1件ずつ遮断するより、事後に行動のパターンを見るほうが捉えやすい、という論理で監視に切り替えている。企業のCISOと共同で設計し、Enterprise Frontier Safeguards(EFS)との統合も検討中。

使う側の実務

項目 内容
申請 公式の申請フォームから。組織単位(ベータはチーム・機関向け)
切り替え APIとClaude Scienceでは枠を自分で切り替えられる。Claude.aiとClaude Codeでは当面は事前に選んだ既定の枠のみ(Claude CodeをAPI認証で使う場合を除く)
対象モデル Standard:Mythos 5.1・Opus 5・Sonnet 5と今後のモデル。High-risk:Opus 5・Sonnet 5(Mythosは限定)
データ 30日保持(監視用に区画化。学習不可)
対象外 個人プラン(今後対応)、サードパーティ基盤、BAA組織(PHIを扱う顧客は別の非BAA組織で)

推薦の言葉を寄せたのはXaira Therapeutics・Edison Scientific・Manifold Bioの3社。科学研究向けのワークベンチClaude Scienceは7月にベータ公開されており、LSVPはその上で使う「権限」にあたる。Mythos 5.1の位置づけ(Fable 5.1と同じモデル・安全装置が違う)は9月1日の記事に。

筆者が確かめた点

この記事の下調べで、筆者は9月18日にAnthropicの発表文を取得し、2種類の枠の条件・対象モデル・30日保持・提供範囲・3つの脅威モデルの記述がその原文にあることを確認した。筆者は生命科学の組織に属しておらず、LSVPに申請していない。

書かれていないこと

  • 審査にかかる期間と、日本の組織の扱い(発表文に地域の記載は無い)
  • High-risk UseのMythos枠が「少数の主体」から広がる時期
  • 個人のPro・Maxへの拡大時期

出典はAnthropicの発表文

  • Anthropic「Introducing the Life Sciences Verification Program」(2026年9月17日)
  • 本記事は個人プランへの拡大やMythos枠の条件が変わったら追記する

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