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ブラウザのキャッシュをクリアする方法キャッシュとは、開いたページや画像のコピーをブラウザが手元に保存しておく仕組み。Edge・Chrome・Firefoxは「キャッシュされた画像とファイル」などを選んで消し、Safariの設定ではCookieとまとめて消す。1つのサイトだけ消す方法と消しても直らない時の確認先まで【2026年10月版】

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日刊AIニュース10月17日(土)号:前日のAIのニュース17本を短くまとめました(約8分)›

ブラウザのキャッシュとは、一度開いたページ・画像・スクリプトのコピーをブラウザが手元に保存し、次に開くときの通信を減らす仕組みです(総務省の用語集、IETFのRFC 9111)。Edge(エッジ)は「閲覧データをクリアする」で「キャッシュされた画像とファイル」を選んで消し、Cookieや保存したパスワードは別の項目として並びます。SafariのWebサイトデータの削除はCookieとキャッシュをまとめて消します。筆者はこのMacのヘッドレスのChromium 148で自作サーバーのページを開き、開き直すとサーバーに届く通信が6件から2件に減り、開発者向けの命令でキャッシュを消すと6件に戻ることを数えました。

ブラウザのキャッシュをクリアする方法──キャッシュとは、開いたページや画像のコピーをブラウザが手元に保存しておく仕組み。Edge・Chrome・Firefoxは「キャッシュされた画像とファイル」などを選んで消し、Safariの設定ではCookieとまとめて消す。1つのサイトだけ消す方法と消しても直らない時の確認先まで【2026年10月版】
目次

2026年10月13日・日本時間時点の情報です。 ブラウザのキャッシュ(cache)とは、一度開いたウェブページの画像やスクリプトなどのコピーをブラウザが手元に保存しておく仕組みで、キャッシュのクリアは、ブラウザの設定で「キャッシュされた画像とファイル」などの項目を選んでそのコピーを消す操作です。Edge(エッジ)では、Microsoft サポートの手順で「設定など」>「設定」>「プライバシー」、「検索」、「サービス」と進み、「閲覧データをクリアする」で「キャッシュされた画像とファイル」を選んで「今すぐクリア」を選びます。

EdgeとChromeでは、サインインの記憶を持つCookie(クッキー)や保存したパスワードは別の項目で、残したまま消せます。SafariのWebサイトデータの削除は、Cookieとキャッシュをまとめて消します。Chrome(クローム)・Safari(サファリ)・Firefox(ファイアフォックス)の手順と、消しても直らない時の確認先を、公式ヘルプの文言と筆者がこのMacで測った結果で示します。Cookieの消し方はCookieとは・削除方法に任せます。

3行まとめ

  1. キャッシュは、ページ・画像・スクリプトのコピーを手元に置き、次に開くときのサーバーとのやりとりを減らす仕組み。総務省の用語集とIETFのRFC 9111が同じ趣旨で説明している(2026年10月13日取得)。
  2. Edgeは「閲覧データをクリアする」で「キャッシュされた画像とファイル」を選ぶ。Chromeは「閲覧履歴データを削除」、Firefoxは「データを消去…」、Macの Safari は「ウェブサイトデータを管理」から消す(各社の公式ヘルプ)。
  3. 筆者が2026年10月13日2時41分に、このMacのヘッドレスChromium 148で自作サーバーのページを開くと、サーバーに届いたのは初回6件、開き直すと2件(4件はキャッシュから)、開発者向けの命令でキャッシュを消した直後は再び6件だった(設定画面での削除は試していない)。

キャッシュとは何か。総務省とIETFの定義

総務省の「国民のためのサイバーセキュリティサイト」の用語集は、キャッシュを次のように説明しています。

「データを一時的にメモリやディスク上の領域に格納して、次回のWebサイトへのアクセスの際にサーバにアクセスすることなく表示できる複製されたデータのこと。サーバへのアクセスを軽減するとともに、表示の高速化が可能となります。」

サーバーとは、ウェブページのデータを置き、ブラウザの求めに応じて送るコンピューターのことです。IETF(アイイーティーエフ)が2022年6月に公表した RFC 9111「HTTP Caching」は、キャッシュをこう定めています。

An HTTP "cache" is a local store of response messages and the subsystem that controls storage, retrieval, and deletion of messages in it. A cache stores cacheable responses to reduce the response time and network bandwidth consumption on future equivalent requests.

(訳:HTTPの「キャッシュ」は、応答メッセージのローカルな保管場所と、その中のメッセージの保存・取り出し・削除を制御する仕組みである。キャッシュは、将来の同等のリクエストに対する応答時間とネットワーク帯域の消費を減らすために、キャッシュ可能な応答を保存する。)

同じ節は、複数の利用者が使い回す「shared cache」(共有キャッシュ。たいてい中継役の一部)と、1人の利用者専用の「private cache」(多くはブラウザの部品)を分けています。設定画面で消せるのは自分のブラウザの中のキャッシュで、端末の外の共有キャッシュは消す対象に入りません(RFC 9111の定義からの筆者の読み)。

キャッシュをクリアすると何が消えるのか。Cookie・履歴・パスワードとの違い

Microsoftの「Microsoft Edge が機能しない場合の対応策」は、消す理由をこう書いています。

「ブラウザーはインターネット一時ファイルを自動的に保存して、ページの読み込みを高速化します。 このキャッシュをクリアすると、ページ表示の問題が修正される場合があります。」

「場合があります」の通り、直る保証ではありません。消える範囲は、Edgeのヘルプ「Microsoft Edge の閲覧履歴を表示および削除する」の表が分けています。

項目(Edgeの表の名前) 表の説明 保存されている場所
キャッシュされた画像とファイル 「デバイスに保存されたページ、画像、その他のメディア コンテンツのコピー。」 デバイス
Cookie およびその他のサイト データ 「サインイン情報、位置情報やメディア ライセンスなどのユーザー固有の設定を記憶するために、Web サイトによってデバイスに保存された情報とデータ。」 デバイス
閲覧の履歴 「アクセスしたサイトの URL とアクセスした日時。」 デバイス上(同期がオンなら同期したデバイス全体)
パスワード 「保存したサイトのパスワード。」 デバイス上(同期がオンなら同期したデバイス全体)

同じページは「たとえば、閲覧の履歴と Cookie は削除し、パスワードとフォーム入力データは残すことができます。」と書いています。サインインの記憶は Cookie の行にあり、キャッシュだけを選べばCookieとパスワードは残る、というのが筆者の表の読みです(Edgeの画面で試してはいません)。

Chromeのヘルプは、パソコン版とiPhone版で「削除されないデータ」にパスワードとパスキー(Google パスワード マネージャーで削除)を挙げ、Android版は削除できるデータに「保存したパスワード」を入れています。版で違うので、削除前に画面の項目名を確かめてください。

Safariは分け方が違います。Appleの「iPhoneでSafariの閲覧履歴、キャッシュ、Cookieを消去する」は、Cookieとキャッシュを消す手順の「今すぐ削除」について、「これにより、トラッキングに使用されるデータや、ブラウズを高速化するためにWebサイトが保存するログイン情報に関するデータが消去されます。」と書いています。

Edge(エッジ)でキャッシュをクリアする手順(パソコン・スマートフォン)

Edgeのヘルプ「Microsoft Edge の閲覧履歴を表示および削除する」(Microsoftの Edge ヘルプのトップでのリンク名は「キャッシュをクリアする」。適用先は Microsoft Edge・Windows 11・Windows 10)の手順です。角かっこ[ ]は「 」に置き換え、それ以外は原文のままです。

  1. 「設定など」>「設定」>「プライバシー」、「検索」、「サービス」の順に選択します。
  2. 「閲覧データをクリアする」を選択し、「閲覧データを今すぐクリアする」の横にある「クリアするものを選択」を選択します。
  3. 「時間の範囲」で、ドロップダウン メニューから時間の範囲を選択します。
  4. 消去する閲覧データの種類を選択します (説明については、次の表を参照してください)。
  5. 「今すぐクリア」を選択します。

手順4でキャッシュにあたるのは、表の「キャッシュされた画像とファイル」です。「Microsoft Edge が機能しない場合の対応策」(適用先に Edge for Mac を含む)も、履歴ページの「閲覧データの削除」から「[時間範囲] で [すべての時間] を選択します。[閲覧履歴] と [キャッシュされた画像とファイル] を選択し、[今すぐクリア] を選択します。」と案内しています。

Microsoftのキーボード ショートカットの表では、「閲覧データを消去するオプションを開く」が Windows で「Ctrl+Shift+Delete」、Mac で「コマンド+シフト+削除」です。開発者向けには、DevToolsの「ネットワーク」ツールの「要求」テーブルを右クリックして「ブラウザー キャッシュのクリア」を選ぶ方法もあります(Microsoft Learn)。

スマートフォン版は、Microsoftの「モバイル版 Microsoft Edge の FAQ」の「閲覧履歴の消去方法は?」によると、Android・iOSとも「メニューの「…」をタップします。」「「設定」>「プライバシー」>「閲覧データをクリアする」の順にタップします。」で、Android の欄は「消去する閲覧データの種類を選択します。」「「クリア」をタップします。」と続きます。FAQにキャッシュの項目名は無いので、種類を選ぶ画面で確かめてください。

Chrome(クローム)でキャッシュをクリアする手順(パソコン・Android・iPhone)

パソコンは、Google Chrome ヘルプ「Chrome の閲覧データを削除する」が次の順です。角かっこ[ ]は「 」に、「次に」を表す画像は「>」に置き換えました。

  1. パソコンで Chrome を開きます。
  2. 右上のその他アイコン>「閲覧履歴データを削除」を選択します。
  3. 「1 時間以内」、「全期間」などの期間を選択します。
  4. 「Cookie と他のサイトデータ」を選択します。
  5. 削除する他の項目のチェックボックスをオンにします。
  6. 「データを削除」を選択して確定します。

手順4はCookieを消す流れです。キャッシュの項目は、同じページの「削除できるデータ」にある「キャッシュされた画像とファイル」で、「閲覧履歴を削除すると、Chrome に記憶されているアクセスページのテキストと画像が削除されます。」と説明されています。キャッシュだけを消す時に手順4をどうするかは、ヘルプに書かれていません。ショートカットは「[閲覧履歴データの削除] オプションを開く」が Windows と Linux で「Ctrl+Shift+Delete」、Macで「⌘+shift+delete」です。

Android版は「アドレスバーの右にあるその他アイコン」→「閲覧履歴データの削除」→「その他のオプション」で種類を選び、「データを削除」をタップします。iPhone版は「その他アイコン」→「閲覧履歴データの削除」で期間を選び、「閲覧履歴データ」で種類を選んで「確認」、「閲覧履歴データを削除」をタップします。どちらのヘルプも「デフォルトの期間は 15 分です。」と書いています。

Safari(サファリ)でキャッシュをクリアする手順(Mac・iPhone)

Macは、Appleの「MacのSafariでキャッシュとCookieを消去する」(Safariユーザガイド)が次の順です。

  1. MacでSafariアプリに移動します。
  2. 「Safari」>「設定」と選択してから、「プライバシー」をクリックします。
  3. 「ウェブサイトデータを管理」をクリックします。
  4. 1つ以上のウェブサイトを選択してから、「削除」または「すべてを削除」をクリックします。

同じページは「データを削除するとトラッキングは減りますが、ウェブサイトからサインアウトされたり、ウェブサイトの動作が変わったりすることもあります。」と書いています。この手順に、キャッシュだけの項目はありません。

キャッシュだけを空にする項目は「開発」メニューにあり、AppleのSafari Developer Helpの「Develop menu」はこう書いています。

Empty Caches Empties the network cache and other Safari caches.

(訳:キャッシュを空にする。ネットワークのキャッシュとSafariのほかのキャッシュを空にする。)

「開発」メニューが無い時は、Appleの「MacのSafariで「開発」メニューのデベロッパツールを使用する」によると、「Safari」>「設定」と選択して「詳細」をクリックし、「ウェブデベロッパ用の機能を表示」を選択します。メニュー内の日本語の項目名は、筆者は確かめていません。

iPhoneは、Appleの「iPhoneでSafariの閲覧履歴、キャッシュ、Cookieを消去する」(公開日2026年9月21日)が2通りを載せています。履歴ごと消すなら「設定」>「アプリ」>「Safari」の「履歴とWebサイトデータを消去」で「履歴を消去」をタップし、「履歴を消去しても、自動入力の情報は変更されません。」とあります。履歴を残す手順は次のとおりです。

Cookieとキャッシュを消去し、履歴は残す

  1. 「設定」を開き、「アプリ」をタップし、「Safari」を選択します。「詳細」をタップし、「Webサイトデータ」を選択します。
  2. 「全Webサイトデータを削除」をタップします。
  3. 「今すぐ削除」をタップします。

Firefox(ファイアフォックス)でキャッシュをクリアする手順(パソコン・Android・iPhone)

Mozillaのヘルプの現行ページは、筆者が2026年10月13日2時32分〜33分に開くと確認の画面(画像の文字の入力など)が返ったため、操作せず、Internet Archiveが2026年2月〜6月に保存した写しから引きます。今の画面と違う可能性があります。

パソコンは「Firefox のキャッシュを消去するには」(2026年5月23日の写し・ページ上の最終更新 2026/03/20)が次の順です。写しには「英語のコンテンツを機械翻訳したものを表示しています。」と注記があり、画面名に並ぶ英語は引用で省きました。

  1. 「画面上部のメニューバーで Firefox をクリックし、設定を選択します (環境設定の場合もあります)。」(Windowsなどでは「メニューボタンをクリックし、設定を選択します。」)
  2. 「プライバシーとセキュリティ パネルを選択します。」
  3. 「Cookie とサイトデータ セクションで、データを消去… をクリックします。」
  4. 「期間: の横にあるドロップダウンメニューから すべての履歴 を選択します。」
  5. 「一時的にキャッシュされたファイルとページ だけにチェックが入っていることを確認してください。」
  6. 「消去 ボタンをクリックします。」

メニューボタンの「履歴」から「最近の履歴を消去…」を選ぶ道筋もあり、ショートカットの表(2026年6月22日の写し)では「最近の履歴を消去」が「Ctrl+Shift+Del」、Macで「command+shift+delete」です。

Android版は、英語版ヘルプ「Clear your browsing history in Firefox for Android」(2026年6月8日の写し・ページ上の最終更新 9/12/23)によると、メニューボタン→「Settings」(設定)→「Privacy and security」(プライバシーとセキュリティ)の節の「Delete browsing data」(閲覧データを削除)で「Cached images and files」(キャッシュされた画像とファイル)などを選び、「Delete browsing data」をタップします(括弧内は筆者の訳で、日本語の画面の文言とは限りません)。

iPhone版は、日本語版ヘルプ「iOS 版 Firefox でブラウジング履歴を消去する」(2026年6月14日の写し・ページ上の最終更新 2023/03/14)によると、画面最下部のメニューボタン→「設定」→プライバシーセクションの「データ管理」→リスト下部の「プライベートデータを消去」で、すべてのウェブサイトのデータを消去します。削除できる情報には「キャッシュ: ブラウザーに保存された、ウェブページの一部。」とあります。最終更新が2023年なので、今のアプリと違う可能性があります。

1つのサイトだけ消す方法と、キャッシュを無視して再読み込みするショートカット

Firefoxは、Mozillaの「Firefox に保存された Cookie とサイトデータを消去する」(2026年2月14日の写し)によると、「アドレスバーの左にある錠前をクリックします。」「Cookie とサイトデータを消去...をクリックします。」の2手順で、現在のサイトの Cookie・サイトデータ・一時的にキャッシュされたファイルやページを削除できます。MacのSafariは、上の「ウェブサイトデータを管理」で1つ以上のサイトを選んで「削除」できます。

Chromeのヘルプのサイト単位の削除は「特定の Cookie を削除する」の項(「すべてのサイトデータと権限を表示」から削除)で、キャッシュの説明はありません。Edgeの「Microsoft Edge で Cookie を管理する」には「キャッシュ」の語がありませんでした。本記事が取得した範囲では、キャッシュだけをサイト単位で消すChrome・Edgeの手順は見つかっていません。

開いている1ページだけ最新を読み込み直すには、キャッシュを無視した再読み込みがあります。この記事ではスーパーリロードと呼びますが、本記事が取得した公式ページにこの語はなく、各社の表の文言は次のとおりです。

ブラウザ 公式の表の文言 Windows・Linux Mac
Chrome 「キャッシュ コンテンツを無視して現在のページを再読み込みする」 Shift+F5 または Ctrl+Shift+R ⌘+shift+r
Edge 「現在のページを再読み込みしてキャッシュされたコンテンツを無視する」(Shift+F5とMacの行は「現在のページを再読み込みして、キャッシュの内容を無視する」) Ctrl+Shift+R、Shift+F5 command+Shift+R
Firefox 「再読み込み (キャッシュ上書き)」 Ctrl+F5 または Ctrl+Shift+R command+shift+R
Safari 本記事が取得したAppleの「Safariのキーボードショートカットとジェスチャ」と「ブラウズ履歴を消去する」に、該当の記載は見つかりませんでした - -

(Microsoftの日本語ページの表は、Ctrl+Shift+R の Shift を「シフト」、Mac の行を「コマンド+シフト+R」と書いています。)

キャッシュを消すと通信はどう変わるのか。筆者のMacで数えた結果

コピーをそのまま使えるかは、サーバーが応答に付ける項目で決まります。RFC 9111によると、応答が fresh(新鮮)なあいだは元のサーバーに問い合わせずに使え(4.2節)、Cache-Control: max-age=秒数 はその秒数を超えたら stale(古い)とみなす指定です(5.2.2.1節)。古いコピーは、サーバーに確かめてから使います(4.3節)。確かめる印の一つが ETag(イータグ。中身の版を見分ける目印)で、手元のコピーがまだ使える時のサーバーの返事が 304 Not Modified です。この時、本文は送り直されません(RFC 9110)。

筆者は2026年10月13日2時41分51秒に、このMacの 127.0.0.1 に自作の小さなサーバーを立て、ブラウザを自動で操作するツールPlaywrightの、ヘッドレス(画面を出さずに動かす使い方)のChromium 148.0.7778.96 で同じページを続けて開きました。EdgeでもフルのChromeでもありません。ページは、HTML(Cache-Control: no-cache と ETag)、CSS・JS・PNG 2枚(どれも max-age=3600 と ETag)、no-store のJSの計6件です。サーバーに届いた件数を数え、ブラウザ側は、開発者ツールを外から操作する DevTools プロトコル(CDP)の Network.requestServedFromCache を数えました。

操作 サーバーに届いた件数 キャッシュから返された件数
1 初回に開く 6(すべて 200) 0
2 同じURLをもう一度開く 2(HTMLは条件つきで 304、no-store のJSは 200) 4
3 CDP の Page.reload に ignoreCache(キャッシュを無視)を付けて再読み込み 6(すべて 200) 0
4 CDP の Network.clearBrowserCache でキャッシュを消してから開く 6(すべて 200) 0
5 4の直後にもう一度開く 2 4

ブラウザが出したリクエストは毎回6件で、表から省いた普通の再読み込みと、3のあとに開き直した回も2と同じ件数でした。2では max-age=3600 の4件がサーバーに届かず、no-cache のHTMLは確かめに行って 304 が返り、no-store のJSは、RFC 9111の5.2.2.5節が保存を禁じている通り 200 で取り直されました。3と4は開発者向けの命令で、設定画面での削除やショートカットのキー操作ではありません。それらで同じ件数になるかは確かめていません。

公開サイトでは、IANAのトップページ(www.iana.org)を2時45分39秒に同じ方法で2回続けて開くと、データURLを除く16件のうち、2回目は12件がキャッシュから返りました。同じページを2時45分に curl で取った応答には age: 390 が付いていました。RFC 9111の5.1節は「The presence of an Age header field implies that the response was not generated or validated by the origin server for this request.」(訳:Age ヘッダーがあることは、この応答が、このリクエストのためにオリジンサーバーで生成も確認もされていないことを示す)と書きます。curl に手元のキャッシュは無いので、この応答は途中のどこかのキャッシュから来たことになります(筆者の推論)。ブラウザの設定で消せるのは手元のキャッシュだけです。なお、このMacのChromeのキャッシュ用フォルダ(~/Library/Caches/Google/Chrome)は、2時46分に du -sh で測ると1.5 GBでした(読んだだけで、消していません)。

キャッシュを消しても直らないときに確かめること

Microsoftの「Microsoft Edge が機能しない場合の対応策」は、キャッシュのクリアのあとに次を挙げています。

「別のブラウザーでページを開きます。 開かない場合は、ネットワークまたは Web サイト自体に問題がある可能性があります。」 「最初に、モデムとルーターを再起動します。」 「これが機能しない場合は、Web サイトの所有者に連絡して、Web ページの読み込みに問題があることを知らせてください。」

筆者の提案として、確かめる順番は次のとおりです。

  1. 削除の期間を見直す。ChromeのAndroid版・iPhone版は既定が15分で、Edgeの対応策は「すべての時間」、Firefoxは「すべての履歴」を選ぶ手順です。期間が短いと、それより前のコピーは残ると筆者は考えます。
  2. 1つのページだけなら、スーパーリロードを試す。
  3. 別のブラウザーで開く。開かなければ、ネットワークかサイト側を疑う(Microsoft)。
  4. 中継の共有キャッシュは自分では消せないので、サイトの運営者に伝える(Microsoftの案内の3つ目)。
  5. パソコン全体が重いときは、パソコンが重い時の確認で別の原因を切り分ける。

ログインできない時はChatGPTにログインできない時(OpenAIのヘルプセンターもキャッシュとCookieの削除を挙げる)と、各サービスの入口をまとめた公式リンク集を見てください。Teamsのアプリのキャッシュは別物で、Microsoft Learnはチャット履歴の読み込み不良での消去を勧めていません(Teamsで過去のチャットが表示されない原因)。応答ヘッダーを見る例はHTTP 200なのに中身が空のページにもあります。

本記事が確かめていない点

  • 各ブラウザの画面での削除。公式ヘルプの文言を読みましたが、消す操作を各ブラウザの画面ではしていません。Cookieやパスワードが残るかも試していません。
  • Firefoxの現行ページ。Internet Archiveの写しの文言です。Android版は日本語版の写しを取得できず、iPhone版の日本語版は最終更新が2023年3月14日です。
  • スマートフォン版の項目名。EdgeのモバイルFAQにはキャッシュの項目名が無く、Safariの「開発」メニュー内の日本語名も確かめていません。
  • 測定の一般性。使ったのは自作サーバーとIANAの1ページです。最初のサーバーは HTTP/1.0 で応答し、HTMLの条件つきリクエストが出ませんでした。HTTP/1.1 に直して2時41分51秒に測り直したのが上の表で、HTTP/1.0 で出なかった原因は確かめていません。
  • キャッシュの上限と、消して空く容量。取得した手順のページには数字がありませんでした。

公式ページと測定の時刻

公式ページは2026年10月13日の2時32分〜3時11分に取得し、各ページの取得時刻は出典の一覧に書きました。測定は2時41分〜2時47分です。

この記事でよく聞かれること

ブラウザのキャッシュとは何ですか
一度開いたページの画像やスクリプトなどのコピーを、ブラウザが手元に保存しておく仕組みです。総務省の用語集は「次回のWebサイトへのアクセスの際にサーバにアクセスすることなく表示できる複製されたデータ」と説明し、IETFのRFC 9111は、応答メッセージを保存して将来の同等のリクエストへの応答時間と帯域の消費を減らすものと定めています(2026年10月13日取得)。
キャッシュをクリアすると何が消えますか。Cookieやパスワードも消えますか
Edge・Chrome・Firefoxのヘルプは、消す項目を選ぶ手順です。Microsoft Edgeのヘルプの表では、キャッシュされた画像とファイルは「デバイスに保存されたページ、画像、その他のメディア コンテンツのコピー。」で、Cookie・閲覧の履歴・パスワードは別の項目です。同じヘルプは「閲覧の履歴と Cookie は削除し、パスワードとフォーム入力データは残すことができます」と書いています。一方、Appleによると、iPhoneのSafariでWebサイトデータを削除すると、Cookieとキャッシュがまとめて消え、Webサイトが保存するログイン情報に関するデータも消去されます。
Edgeでキャッシュをクリアする方法を教えてください
Microsoftのヘルプの手順は、「設定など」>「設定」>「プライバシー」、「検索」、「サービス」の順に選び、「閲覧データをクリアする」で「クリアするものを選択」を選び、「時間の範囲」を選んで、「キャッシュされた画像とファイル」などの種類を選択し、「今すぐクリア」を選びます。ショートカット表では Windows が Ctrl+Shift+Delete、Mac が「コマンド+シフト+削除」です。スマートフォン版は、Microsoftのモバイル版FAQによると、メニューの「…」から「設定」>「プライバシー」>「閲覧データをクリアする」と進みます(2026年10月13日取得)。
Chrome・Safari・Firefoxでキャッシュをクリアする方法は
Chromeは右上の「その他」から「閲覧履歴データを削除」を選び、期間を選んで、削除する項目にチェックを入れます(Chromeヘルプ)。Macの Safari は「設定」>「プライバシー」>「ウェブサイトデータを管理」、iPhoneの Safari は「設定」>「アプリ」>「Safari」>「詳細」>「Webサイトデータ」(Apple)。Firefoxは「設定」の「プライバシーとセキュリティ」で「データを消去…」を選び、「一時的にキャッシュされたファイルとページ」を選びます(Mozilla・Internet Archiveの写し)。
特定のサイトだけキャッシュを消せますか
Firefoxは、Mozillaのヘルプによると、アドレスバー左の錠前をクリックして「Cookie とサイトデータを消去...」を選ぶと、現在のサイトのCookie・サイトデータ・一時的にキャッシュされたファイルとページを消せます。MacのSafariは「ウェブサイトデータを管理」で1つ以上のサイトを選んで削除できます。本記事が確認した範囲のChrome・Edgeのヘルプには、キャッシュだけをサイト単位で消す設定画面の手順は見つかりませんでした。
スーパーリロード(キャッシュを無視した再読み込み)はどうやりますか
公式の表では、Chromeが「キャッシュ コンテンツを無視して現在のページを再読み込みする」として Shift+F5 または Ctrl+Shift+R(Macは ⌘+shift+r)、Edgeが Ctrl+Shift+R・Shift+F5(Macは command+Shift+R)、Firefoxが「再読み込み (キャッシュ上書き)」として Ctrl+F5・Ctrl+Shift+R(Macは command+shift+R)です。本記事が取得したAppleのSafariユーザガイドには該当の記載がありませんでした。
キャッシュを消しても直らないときはどうすればよいですか
Microsoftのヘルプは、別のブラウザーでページを開き、開かない場合はネットワークまたはWebサイト自体に問題がある可能性があるとして、モデムとルーターの再起動、Webサイトの所有者への連絡を挙げています。削除の期間も見直します。ChromeのAndroid版とiPhone版は既定の期間が15分で、筆者は、期間が短いとそれより前に保存されたコピーが残ると考えます。RFC 9111が定める共有キャッシュは多くが中継役のサーバーにあり、自分の端末の設定では消せません。
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