Gemini APIのImagen 4系が2026年8月17日に停止済み──公式移行先はNano Banana 2系「gemini-3.1-flash-image」
Google公式の廃止予定表(deprecations)によると、Gemini APIのImagen 4系3モデル(imagen-4.0-generate-001/ultra/fast)は2026年8月17日にシャットダウンされ、以後は完全に利用できなくなった。推奨される移行先はNano Banana 2系の「gemini-3.1-flash-image」。Imagen 3系はすでに2025年11月に停止済みで、今回で無印Imagen系の主要ラインはすべて終了した。

目次
Gemini APIで画像生成にimagen-4.0-generate-001系を使っていた場合、そのAPIは2026年8月17日にすでに停止している。Google公式の廃止予定表(ai.google.dev/gemini-api/docs/deprecations)を確認すると、Imagen 4系の主要モデルがそろって同日にシャットダウンされていることがわかる。イベント的な「発表」ではなく、以前から予告されていた期日が到来した形だ。
3行まとめ
- Gemini APIのImagen 4系3モデル(
imagen-4.0-generate-001/ultra/fast)は2026年8月17日にシャットダウンされ、以後は完全に利用できない。公式の推奨移行先はgemini-3.1-flash-image(Nano Banana 2)。- Google公式の画像生成ガイドによると、Nano Banana 2は「あらゆるタスクに対応する汎用ワークホースモデル」と位置づけられ、4K生成・複数参照画像処理・一貫性を強みとする。より安価な
gemini-3.1-flash-lite-image、より高性能なgemini-3-pro-image(Nano Banana Pro)という上下のラインナップも存在する。- Imagen自体はすでに料金ページから項目が削除されており、移行前後の価格を公式ページ上で直接比較することはできない。Nano Banana 2の現行価格は画像1枚あたり0.045〜0.151ドル(解像度により変動、テキスト・thinking分は別課金)。
公式表で確認できるシャットダウン日
Gemini API公式ドキュメントのImagenモデル一覧表(curlで取得・確認済み)から、該当箇所を抜粋する。
| モデル | リリース日 | シャットダウン日 | 推奨移行先 |
|---|---|---|---|
imagen-4.0-generate-001 |
2025年6月24日 | 2026年8月17日 | gemini-3.1-flash-image |
imagen-4.0-ultra-generate-001 |
2025年6月24日 | 2026年8月17日 | gemini-3.1-flash-image |
imagen-4.0-fast-generate-001 |
2025年6月24日 | 2026年8月17日 | gemini-3.1-flash-image |
imagen-3.0-generate-002 |
2025年2月6日 | 2025年11月10日 | imagen-4.0-generate-001 |
imagen-4.0-generate-preview-06-06(プレビュー) |
2025年6月24日 | 2026年2月17日 | imagen-4.0-generate-001 |
imagen-4.0-ultra-generate-preview-06-06(プレビュー) |
2025年6月24日 | 2026年2月17日 | imagen-4.0-ultra-generate-001 |
つまり、無印Imagenの主要世代は次々とシャットダウンされてきており、2026年8月17日をもってImagen 4系の正式版3モデルもすべて停止、Google公式が推す移行先はいずれもgemini-3.1-flash-image──いわゆる「Nano Banana 2」系のモデルに一本化された。
公式表には「モデルが"shutdown"になると完全に利用できなくなる」「シャットダウン日は、利用者に十分な事前通知をしたうえでの最短の日付を示す」という注記がある。すでに灰色背景(既にシャットダウン済みを示す表示)で示されている項目であり、8月27日時点で該当モデルへのリクエストはすでにエラーになっているはずだ。
移行先「Nano Banana 2」はどう位置づけられているか
Gemini API公式の画像生成ガイド(ai.google.dev/gemini-api/docs/image-generation)を確認すると、移行先のgemini-3.1-flash-image(Nano Banana 2)は次のように説明されている。
Nano Banana 2 (Gemini 3.1 Flash Image) (gemini-3.1-flash-image): Serves as the most versatile model, generalist workhorse model for all tasks. It balances speed with state-of-the-art 4K generation, world knowledge, and reliable text rendering. Excelling at multiple reference image processing and consistency.
(訳: Nano Banana 2は、あらゆるタスクに対応する最も汎用性の高い、ワークホース的なモデル。速度と、最先端の4K生成・世界知識・信頼性の高いテキストレンダリングとのバランスを取っており、複数の参照画像処理と一貫性に優れる。)
同じガイドには、価格・用途が異なる兄弟モデルも並んでいる。
| モデル名(呼称) | エンドポイント名 | 位置づけ |
|---|---|---|
| Nano Banana 2 Lite | gemini-3.1-flash-lite-image |
最速・最安。速度とコストが最優先の用途向け。複数参照画像入力やマルチターン編集には非最適化 |
| Nano Banana 2 | gemini-3.1-flash-image |
Imagen 4の公式移行先。汎用ワークホースモデル |
| Nano Banana Pro | gemini-3-pro-image |
最上位。複雑なビジュアルタスク、高度なローカライズ、ブランド一貫性、精密な創作コントロール向け |
| Nano Banana(旧世代) | gemini-2.5-flash-image |
レガシー版 |
Gemini API公式の料金ページ(ai.google.dev/pricing)でgemini-3.1-flash-imageの価格を確認すると、画像出力は解像度別に0.5K画像あたり0.045ドル、1K画像あたり0.067ドル、2K画像あたり0.101ドル、4K画像あたり0.151ドルとなっている(テキスト入力は100万トークンあたり0.50ドル、テキスト・thinking出力は同3ドルで別課金)。無料枠(Free Tier)はこのモデルでは「Not available」と明記されている。ただし、Imagen自体のエントリはすでに料金ページから削除されており、旧Imagen 4の価格と新しいNano Banana 2の価格を、公式ページ上で直接横並び比較することはできない状態だった。
モデル一覧ページで確認できる各モデルの位置づけ
Gemini APIの公式モデル一覧ページ(ai.google.dev/gemini-api/docs/models)は「Generative media models(生成メディアモデル)」という区分で画像生成系4モデルをまとめており、image-generationガイドとは少し違う言葉で各モデルの立ち位置を説明している。
| モデル名 | エンドポイント名 | 公式の説明文(原文) |
|---|---|---|
| Nano Banana 2 | gemini-3.1-flash-image |
High-efficiency production-scale visual creation, combining the intelligence of the Gemini 3 series with lightning-fast generation speeds. |
| Nano Banana 2 Lite | gemini-3.1-flash-lite-image |
Designed as the efficiency specialist of the image generation family, offering ultra-low latency and cost-effective image generation and editing. |
| Nano Banana Pro | gemini-3-pro-image |
A professional design engine with a reasoning core for studio-quality 4K visuals, complex layouts, and precise text rendering. |
| Nano Banana(旧世代) | gemini-2.5-flash-image |
State-of-the-art native image generation and editing designed for fast, creative workflows. |
image-generationガイド側では旧世代の「Nano Banana」からの移行先として「Nano Banana 2 Lite(gemini-3.1-flash-lite-image)」への乗り換えを推奨する記述があった一方、Imagen 4系の公式な移行先は前述の通り上位グレードの「Nano Banana 2(gemini-3.1-flash-image)」であり、旧世代からの移行とImagen 4からの移行とでは推奨される着地先のグレードが異なる点は実装時に注意が必要だ。
移行時に効いてくる技術的な制限(公式ガイド記載分)
image-generationガイドの「Limitations」セクションには、Imagen単体運用時には存在しなかった制約がいくつか明記されている。
生成画像にはすべてSynthID電子透かしが付与される("All generated images include a SynthID watermark.")
gemini-3.1-flash-imageは1ワークフローあたりキャラクターの一貫性は最大4人、被写体の忠実度は最大10個まで("gemini-3.1-flash-image supports character resemblance of up to 4 characters and the fidelity of up to 10 objects in a single workflow.")動画を入力として渡せるのはGemini 3.1 Flash Image(Nano Banana 2)とGemini 3.1 Flash Lite Imageの2つだけで、他の画像生成モデルは動画入力に非対応("Video inputs are only supported for Gemini 3.1 Flash Image and Gemini 3.1 Flash Lite Image.")
最適な言語はEN・ar-EG・de-DE・es-MX・fr-FR・hi-IN・id-ID・it-IT・ja-JP・ko-KR・pt-BR・ru-RU・ua-UA・vi-VN・zh-CNの15言語に限定される(日本語は対象内)
画像生成のAPI呼び出しは公式サンプルコード上、Imagen専用エンドポイントではなく
client.interactions.create()という共通のInteractions API経由に変わっている(Python/JavaScript/Java/REST各サンプルで確認)Gemini APIで画像生成をImagen 4系(
imagen-4.0-generate-001等)で実装していたコードは、2026年8月17日以降エラーを返している専用の画像生成エンドポイントだったImagenと、Geminiのマルチモーダルモデル内で画像を生成する
gemini-3.1-flash-imageとでは、APIの呼び出し方(リクエスト・レスポンスの形式)が異なる可能性がある。実際の移行手順・レスポンス形式の差分は本記事では確認していない画像生成AIツールの選定については当サイトのAI写真加工・レタッチツール比較、AI生成画像の透かし技術についてはSynthIDとC2PAの記事も参照してほしい
embedding-001の停止日を巡る誤情報を訂正した経緯
本記事の作成過程で、事前情報には「embedding-001(テキスト埋め込みモデル)が2026年8月10日に停止した」という記述があったが、公式の廃止予定表を直接確認したところ、これは誤りだった。表を精読すると、embedding-001(旧世代のテキスト埋め込みモデル)は実際には2025年10月30日にすでにシャットダウン済みで、2026年8月10日にシャットダウンが予定されているのはembedding-2-previewという別のプレビューモデルだった。両者は名前が似ているが別のモデルであり、本記事では正確な区別ができたimagen-4系の停止のみを扱い、埋め込みモデルの話題は誤情報の混入を避けるため割愛した。
Imagen 4系の停止自体は公式ドキュメント3本(廃止予定表・画像生成ガイド・料金ページ)で確認できているが、実際の移行作業でのAPI呼び出し方法の差分(リクエスト・レスポンス形式)は本記事の調査範囲外。実際に移行するエンジニアは、本記事で確認した範囲には含まれない公式の移行ガイド・コードサンプルを別途参照する必要がある。
出典・参照資料
更新・訂正履歴
- 引用の切り取りとその解釈を訂正。公式ガイド(ai.google.dev/gemini-api/docs/image-generation)の原文は「Video inputs are only supported for Gemini 3.1 Flash Image and Gemini 3.1 Flash Lite Image.」だが、「and Gemini 3.1 Flash Lite Image」を落として引用し、「動画を入力として渡せるのはGemini 3.1 Flash Imageのみ」と説明していた。実際は Flash Lite Image も動画入力に対応している。原文どおりの引用に戻し、日本語の説明も「2つだけ」に直した。
AIニュースの解説を動画でも
YouTubeでは注目ニュースの背景を解説し、Xでは新着記事をお知らせしています。
コメント
まだコメントはありません。最初のコメントを書いてみませんか?
AIについて聞きたいことはありますか?
質問箱で無料で受け付けています。回答は公開され、他の方の参考にもなります。
質問箱を見る →新しい記事をメールで受け取る
AIの新しい発表を、出典付きで整理して届けます。
関連記事
Nano Banana Proを動画生成の参照画像に使う──Google公式ドキュメントのコード例を確認した
Nano Banana(ナノバナナ)とは──Googleの画像生成モデル4種(2 Lite・2・Pro・初代)の違い、API価格(1枚$0.034〜$0.24)、Geminiアプリでの使い方、参照画像14枚・4K・検索グラウンディング、初代の10月2日停止まで
Geminiアプリが月間10億ユーザー突破──Google史上最速の成長、利用者の63%が音声で直接話しかける
Google純正の『朝刊AI』Dreambeansとは?日本ではまだ使えない新実験を確認した
Gemini 3.5 Transcribeが正式提供──85言語以上を自動判定・話者最大8人分離を料金表で確認する
動画を「会話しながら」直す──Gemini Omni Flashの対話型編集を料金・仕様から読み解く
