Codex CLI v0.155.0〜v0.156.1(9月18〜23日)フルスクリーンTUI・音声会話の既定有効化・Touch ID・Bedrock認証情報
日刊AIニュース10月17日(土)号:前日のAIのニュース17本を短くまとめました(約8分)›
OpenAIのCodex CLIは2026年9月18日から23日(日本時間)にかけてrust-v0.155.0・v0.155.1・v0.156.0・v0.156.1を公開した(GitHub公式リリースノート)。v0.156.0はフルスクリーンTUIの選択(/tui)・音声会話の既定有効化・使用量分析/usage・worktreeサポートの既定有効化など6項目の新機能を挙げ、6時間50分後のv0.156.1でモデルピッカーにGPT-6 Sol・GPT-6 Lunaが加わった。v0.156.0の4日20時間前に出たv0.155.0では、対応MacでMCPリクエストへのTouch ID確認と、Amazon Bedrockが設定済みコマンドからAWS認証情報を取得する機能が追加されている。

目次
- 9月18日から23日までの4件のリリース
- フルスクリーンTUI(/tui)を次回起動から選べるように
- 音声会話は実験的機能から既定有効へ──F8は開始・停止、/voice settingsは声の選択
- 使用量分析/usageとworktreeサポートの既定有効化
- MCPリクエストへのTouch ID確認とBedrockの認証情報コマンド(v0.155.0)
- モデルピッカーにGPT-6 Sol・GPT-6 Lunaが追加(v0.156.1)
- バグ修正にはサンドボックス分離の強化も含まれる
- 9月25日昼のv0.157.0で、フルスクリーン表示が既定に
- マイク許可・GPT-6の料金・全PRの中身は未確認
- 照合したページと時刻の換算
OpenAIのコーディングエージェントCodex CLIは、2026年9月18日から23日(日本時間)にかけて、GitHub上でrust-v0.155.0・v0.155.1・v0.156.0・v0.156.1の4件のリリースを公開した。このうちv0.155.1はバグ修正1件だけのリリースで、新機能を含むのは残りの3件になる。リリースノートのNew Features欄の項目が最も多いのはv0.156.0で、フルスクリーンTUIの選択(/tui)・音声会話の既定有効化・使用量分析ダッシュボード(/usage)・worktreeサポートの既定有効化など6項目を挙げている。その6時間50分後に出たv0.156.1は、モデルピッカーにGPT-6 SolとGPT-6 Lunaを追加し、レート制限時の切り替え案内でLunaを推奨するようにした。v0.156.0の4日20時間前に出たv0.155.0では、対応するMacのローカルTUIでMCPリクエストにTouch IDによる確認が入り、Amazon Bedrock利用時に設定済みのコマンドからAWS認証情報を取得できるようになった。本記事の内容は、2026年9月25日(日本時間)時点でGitHub公式のリリースページと関連PRの説明文を確認したもの。同日11時31分(日本時間)には次のv0.157.0が公開されており、本記事の話題に関わる2項目だけ末尾で触れる。
3行まとめ
- Codex CLI rust-v0.156.0(2026年9月23日4:51公開・日本時間)のリリースノートは、フルスクリーンTUIの選択(
/tui)・音声会話の既定有効化・使用量分析/usage・worktreeサポートの既定有効化など6項目の新機能を挙げている- 音声会話はv0.155.0では
/experimentalから有効にする実験的機能だった。v0.156.0で既定有効になり、対応するPRによるとF8キーは音声会話の開始・停止、/voice settingsは以後の会話で使う声の選択に使う- v0.156.0の6時間50分後に出たv0.156.1はモデルピッカーにGPT-6 Sol・GPT-6 Lunaを追加。v0.156.0の4日20時間前に出たv0.155.0は対応MacでのMCPリクエストへのTouch ID確認と、Amazon Bedrockの設定済みコマンドからのAWS認証情報取得を追加した
9月18日から23日までの4件のリリース
| リリース | 公開日時(日本時間) | 主な変更点(リリースノートの記載) |
|---|---|---|
| rust-v0.155.0 | 2026年9月18日8:14 | 実験的な/voice会話/対応MacのローカルTUIでMCPリクエストにTouch ID確認/Amazon Bedrockが設定済みコマンドからAWS認証情報を取得 |
| rust-v0.155.1 | 2026年9月19日5:03 | バグ修正1件のみ(新規のローカルTUIセッションで推論サマリーを既定で無効に) |
| rust-v0.156.0 | 2026年9月23日4:51 | フルスクリーンTUIの選択(/tui)/音声会話の既定有効化(F8トグル)/使用量分析/usage/worktreeサポートの既定有効化/新テーマ6種/Mermaid図・数式の表示//daemonでのバックグラウンドサーバー更新 |
| rust-v0.156.1 | 2026年9月23日11:41 | モデルピッカーにGPT-6 Sol・GPT-6 Luna追加/レート制限時の切り替え案内でLunaを推奨(PRタイトルに[hotfix 0.156.0]) |
(出典: 各リリースのGitHub公式ページ。公開日時はページのdatetime属性をUTCから日本時間に変換)
フルスクリーンTUI(/tui)を次回起動から選べるように
v0.156.0のNew Features欄、1項目目の記載。
Choose an optional fullscreen UI with
/tuifor your next launch, including transcript search, mouse selection, and right-click copying. (#46732, #46734, #46883, #46895)
(次回起動時に使うUIとして、オプションのフルスクリーンUIを/tuiで選択できるようになった。トランスクリプト検索・マウス選択・右クリックでのコピーを含む)
/tuiを追加したPR #46883の説明文によると、これはScrollback(ターミナルのスクロールバック)とFullscreenの2つのモードから選ぶピッカーで、選んだ結果は設定のtui.fullscreen_transcriptに保存される。
Add a picker for Scrollback and Fullscreen modes that requires explicit confirmation and saves
tui.fullscreen_transcriptto the selected user config file.
(ScrollbackとFullscreenのモードを選ぶピッカーを追加する。選択には明示的な確認が必要で、選んだユーザー設定ファイルにtui.fullscreen_transcriptを保存する)
同じPRの説明文には、実行中のセッションの表示は変えず、切り替えには再起動が必要だと説明する、とも書かれている。
同じリリースには、ターミナルのテーマを6種類から選べるようにする変更と、Mermaid記法の図や数式をレスポンス内に直接表示する変更も入っている。
Customize the terminal with six new themes and view supported Mermaid diagrams and display equations directly in responses. (#46504, #46054, #45612)
(6つの新しいテーマでターミナルをカスタマイズでき、対応するMermaid図や数式をレスポンス内に直接表示できるようになった)
音声会話は実験的機能から既定有効へ──F8は開始・停止、/voice settingsは声の選択
音声会話機能そのものは今回が初出ではない。v0.155.0のNew Features欄には、次のように書かれていた。
Added experimental
/voiceconversations with live transcripts and microphone controls on supported builds, enabled through/experimental. (#43581, #43651, #44331)
(対応ビルドにおいて、ライブ文字起こしとマイク操作を伴う実験的な/voice会話を追加した。/experimental経由で有効化する)
v0.155.0の時点では、音声会話は/experimentalから自分で有効化する実験的機能だった。それが4日20時間後のv0.156.0で、次のように変わったとリリースノートに記載されている。
Voice conversations are enabled by default, with an F8 toggle, a
/voice settingspicker, and bundled audio runtimes for Linux and Windows. (#44921, #46071, #44622, #44714, #44922)
(音声会話は既定で有効になり、F8トグル、/voice settingsピッカー、Linux/Windows向けの同梱オーディオランタイムが付属する)
「既定で有効」の中身は、対応するPR #44921の説明文に書かれている。
Promote
realtime_conversationto stable and enable it by default, removing its experimental announcement.
(realtime_conversationを安定版に昇格させて既定で有効にし、実験的機能としての告知を取り除く)
この記載からは、既定で有効になったのは音声会話という機能の提供状態で、v0.155.0のように/experimentalから有効化しなくても使えるようになった、と読める。今回確認したリリースノートとPR #44921の説明文には、Codex CLIを起動すると自動で音声会話が始まるという記載はない。
F8キーの役割は、PR #46071の説明文にこうある。
Bind
F8to start or stop a voice conversation through the existing voice toggle handler, preserving its start guards and the composer draft.
(既存の音声トグル処理を通じて、F8キーに音声会話の開始・停止を割り当てる。開始時のガード条件と入力欄の下書きは保持する)
同じPRによると、このキー割り当ては設定のtui.keymap.chat.toggle_voiceで変更や解除ができる。/voice settingsのほうは、PR #44622のタイトルが「Add /voice settings to choose a voice for future conversations」で、以後の会話で使う声を選ぶピッカーである。音声会話の機能そのものを無効に戻す手順は、今回確認したリリースノートとこの3件のPRの説明文には書かれていなかった。
使用量分析/usageとworktreeサポートの既定有効化
v0.156.0では、アカウントの利用状況を確認する機能も追加された。
Explore account usage, token totals, and plugin and skill activity through the
/usageanalytics dashboard. (#45764, #45769)
(/usage分析ダッシュボードから、アカウントの使用量・トークン合計・プラグインとスキルの活動状況を確認できるようになった)
エージェントコマンドセンター(タスクの一覧を扱う画面)まわりでは、worktree(Gitの作業ツリーを分け、同じリポジトリで複数の作業を並行させる仕組み)の扱いが変わった。
Filter tasks by status and create worktree sessions from the agent command center; worktree support is now enabled by default. (#46839, #45276, #44870)
(エージェントコマンドセンターからステータスでタスクを絞り込み、worktreeセッションを作成できるようになった。worktreeサポートは既定で有効になった)
このほか、ローカルのバックグラウンドサーバーを/daemonから更新したり、--no-daemonで経由せずに済ませたりできる変更も同じリリースに含まれている。
MCPリクエストへのTouch ID確認とBedrockの認証情報コマンド(v0.155.0)
v0.155.0のNew Features欄には、認証まわりの変更が2件記載されている。ひとつはMac向け。
Added Touch ID verification for MCP requests in local TUI sessions on supported Macs. (#43624, #43712, #43715)
(対応するMacのローカルTUIセッションで、MCPリクエストに対するTouch IDによる確認を追加した)
もうひとつはAmazon Bedrockを使う場合の変更。
Amazon Bedrock can now obtain AWS credentials from configured commands, with caching, expiration-based refresh, and authentication recovery. (#44028)
(Amazon Bedrockが、設定済みのコマンドからAWS認証情報を取得できるようになった。キャッシュ、有効期限に基づく更新、認証復旧を伴う)
設定の具体的な形は、PR #44028の説明文に書かれている。
Support
model_providers.amazon-bedrock.aws.credential_exportwithcommand,args, andtimeout_msto supply SigV4 signing credentials from a command's JSON output. Accept both flat credential-process output and nested STSCredentialsobjects.
(model_providers.amazon-bedrock.aws.credential_exportにcommand・args・timeout_msを指定し、コマンドのJSON出力からSigV4署名用の認証情報を渡せるようにする。フラットなcredential-process形式の出力と、入れ子になったSTSのCredentialsオブジェクトの両方を受け付ける)
同じ説明文には「Reject combining aws.credential_export with aws.profile.」ともあり、aws.profileとの併用はできない。
モデルピッカーにGPT-6 Sol・GPT-6 Lunaが追加(v0.156.1)
v0.156.0の公開から6時間50分後に出たv0.156.1は、New Features欄が1項目だけのリリースだった。
Choose GPT-6 Sol or GPT-6 Luna from the model picker. The rate-limit switch prompt now recommends GPT-6 Luna. (#47405)
(モデルピッカーからGPT-6 SolまたはGPT-6 Lunaを選べるようになった。レート制限時の切り替え案内は、GPT-6 Lunaを推奨するようになった)
このリリースページのChangelog欄では、対応するPR #47405のタイトルに[hotfix 0.156.0]という接頭辞が付き、「Add GPT-6 Sol and Luna to the model catalog (#47332)」と続く。PR #47405の説明文によると、これはmainブランチ向けのPR #47332をrelease/0.156ブランチへバックポートしたもので、モデルカタログへの追加に加えて移行先と既定値の更新も含む。#47332がmainにマージされた時刻は2026年9月22日18:17(UTC)で、v0.156.0の公開(同日19:51 UTC)の1時間半ほど前にあたる。#47332の説明文には、移行の組み合わせが次のように書かれている。
Offer migrations from
gpt-5.5,gpt-5.6-sol, andgpt-5.6-terratogpt-6-sol, and fromgpt-5.6-lunatogpt-6-luna.
(gpt-5.5・gpt-5.6-sol・gpt-5.6-terraからgpt-6-solへ、gpt-5.6-lunaからgpt-6-lunaへの移行を案内する)
バグ修正にはサンドボックス分離の強化も含まれる
v0.156.0のBug Fixes欄には、新機能ではないが実行環境のセキュリティに関わる修正も記載されている。
Close sandbox isolation gaps involving inbound Windows connections, privileged Linux/macOS sockets, and writes through read-only macOS file handles. (#44639, #45984, #46500)
(Windowsへの受信接続、Linux/macOSの特権ソケット、読み取り専用のmacOSファイルハンドル経由の書き込みに関わるサンドボックス分離の穴を塞いだ)
同じページのChangelog欄にある、この3件のPRのタイトルは次のとおり。
- #44639 Block non-loopback inbound traffic for the Windows offline sandbox(Windowsのオフラインサンドボックスで、ループバック以外からの受信通信を遮断)
- #45984 Isolate app-server Unix sockets from filesystem-restricted commands(ファイルシステムを制限したコマンドから、app-serverのUnixソケットを隔離)
- #46500 Block mutating fcntls in restricted macOS Seatbelt policies(制限付きのmacOS Seatbeltポリシーで、変更を伴うfcntlを遮断)
どの条件で悪用できたのか、実際に悪用されたのかは、リリースノートとPRタイトルからは分からない。本記事ではこの3件のPR本文までは読んでいない。
9月25日昼のv0.157.0で、フルスクリーン表示が既定に
2026年9月25日11時31分(日本時間)には、次のrust-v0.157.0が公開された。本記事の話題に関わるのは、New Features欄の次の2項目。
Added GPT-6 Sol and Luna, including Amazon Bedrock support and migration prompts for older models. (#47332, #47347)
(GPT-6 SolとLunaを追加した。Amazon Bedrockでの対応と、旧モデルからの移行案内を含む)
Enabled fullscreen transcripts by default and added Shift-click to extend text selections. (#47178, #47414)
(フルスクリーンのトランスクリプト表示を既定で有効にし、Shift+クリックでテキスト選択を広げられるようにした)
2項目目のPR #47178の説明文によると、v0.156.0の/tuiが保存する設定tui.fullscreen_transcriptの既定値をtrueに変え、tui.fullscreen_transcript=falseでターミナルのスクロールバックに戻せる。v0.156.0で「オプション」だったフルスクリーン表示は、v0.157.0では既定の表示になった、とPRの記載からは読める。v0.157.0のそのほかの変更は本記事では扱っていない。
マイク許可・GPT-6の料金・全PRの中身は未確認
- 音声会話を始めた時に、OS側のマイクアクセス許可のダイアログが出るかどうかは、リリースノートとPRの説明文だけでは分からない。実機のCodex CLIを起動しての検証はしていない
- GPT-6 Sol・GPT-6 Lunaの料金や性能は、4件のリリースノートにもPR #47332・#47405の説明文にも書かれていない。モデル自体の発表内容はGPT-6 SolとLunaの公開を扱った記事で扱った
- Changelog欄に並ぶPRは、v0.155.0が212件、v0.156.0が525件(v0.155.1とv0.156.1は各1件)。本記事はNew Features・Bug Fixes欄の項目と、本文で名前を挙げたPRの説明文を中心に確認しており、全PRは精査していない
照合したページと時刻の換算
本記事の英語の引用は、以下のGitHub公式リリースページと各PRの説明文の原文と一字一句照合した。
- openai/codex rust-v0.155.0 リリースノート
- openai/codex rust-v0.155.1 リリースノート
- openai/codex rust-v0.156.0 リリースノート
- openai/codex rust-v0.156.1 リリースノート
- openai/codex rust-v0.157.0 リリースノート
各リリースの公開日時は、ページ内の<relative-time>要素が持つUTCタイムスタンプ(v0.155.0: 2026-09-17T23:14:43Z、v0.155.1: 2026-09-18T20:03:04Z、v0.156.0: 2026-09-22T19:51:01Z、v0.156.1: 2026-09-23T02:41:36Z、v0.157.0: 2026-09-25T02:31:06Z)を日本時間に変換したもの。編集部は2026年9月25日12時半ごろ(日本時間)にGitHub REST APIのpublished_atも取得し、ページの値と一致することを確認した。
同じ時刻にnpmのパッケージ@openai/codexをレジストリAPI(registry.npmjs.org)で確認したところ、latestタグは0.157.0を指していた。同APIのtime欄にあるnpm側の公開時刻は、v0.155.0からv0.157.0までの5版とも、GitHubのリリース公開の3分49秒〜6分19秒後だった。
出典・参照資料
- 一次資料openai/codex rust-v0.155.0 リリースノート(GitHub公式) ↗
- 一次資料openai/codex rust-v0.155.1 リリースノート(GitHub公式) ↗
- 一次資料openai/codex rust-v0.156.0 リリースノート(GitHub公式) ↗
- 一次資料openai/codex rust-v0.156.1 リリースノート(GitHub公式) ↗
- 一次資料openai/codex rust-v0.157.0 リリースノート(GitHub公式) ↗
- 一次資料openai/codex PR #44921 Enable TUI voice conversations by default ↗
- 一次資料openai/codex PR #46071 Add a configurable F8 shortcut for voice conversations ↗
- 一次資料openai/codex PR #44622 Add /voice settings to choose a voice for future conversations ↗
- 一次資料openai/codex PR #46883 Add /tui to choose the terminal UI mode for the next launch ↗
- 一次資料openai/codex PR #44028 Add AWS credential export commands for Amazon Bedrock ↗
- 一次資料openai/codex PR #47332 Add GPT-6 Sol and Luna to the model catalog ↗
- 一次資料openai/codex PR #47405 [hotfix 0.156.0] Add GPT-6 Sol and Luna to the model catalog ↗
- 一次資料openai/codex PR #47178 Enable the fullscreen transcript by default ↗
- 二次資料@openai/codex(npm) ↗
大きいニュースはYouTubeでも解説しています。Xでは新着記事をお知らせしています。
コメント
まだコメントはありません。最初のコメントを書いてみませんか?
AIについて聞きたいことはありますか?
質問箱で無料で受け付けています。回答は公開され、他の方の参考にもなります。
質問箱を見る →