Codexの使い方【2026年9月版】──CLI・IDE拡張・デスクトップ・クラウドの4つの入口、インストールとログイン、プランごとの5時間あたりの目安(Astra/Sol/Terra/Luna)、AGENTS.md・権限・Goal Mode・Auto-review、知っておくべき不具合まで
Codex(コーデックス)は、OpenAIのコーディングエージェントで、ターミナル(Codex CLI)、エディタ(VS Code・Cursor・Windsurf・Xcode・JetBrains)、ChatGPTデスクトップアプリ、クラウド(chatgpt.com/codex)の4つの入口から同じエージェントを使う。OpenAIの公式ドキュメント6ページと当サイトのCodex記事20本超をもとに、インストール、ログイン(ChatGPTかAPIキー)、プラン別の5時間あたりの目安(Astra Plus 5〜45通・Pro 20倍枠100〜900通、Solはその2倍)、AGENTS.md・権限プロファイル・Goal Mode・Auto-review・Codex Security、10月14日のGPT-5.5廃止、トークンを溶かす既知の不具合までを1ページに整理した。

目次
2026年9月18日・日本時間時点の情報です。 Codexは、2026年に入って「ChatGPTの中のコーディング機能」から「4つの入口を持つ独立したエージェント」に変わり、公式ドキュメントも developers.openai.com から learn.chatgpt.com に移った(旧URLは転送される)。この記事は、公式ドキュメントの現在の記述と、当サイトが8月から個別に追ってきた機能・不具合の記事をひとつにまとめたハブである。GPT-6 Astraのプラン別の条件はAstraの使い方、ChatGPT全体はChatGPTの使い方に。用語の索引は/terms。
3行まとめ
- 入口は4つ、中身は同じ。 ターミナルのCodex CLI(
codex)、エディタのIDE拡張(VS Code・Cursor・Windsurf。XcodeとJetBrainsは各社の統合経由)、ChatGPTデスクトップアプリ(macOS・Windows・Linux。ChatGPTのドロップダウンから「Codex」を選ぶ)、Codex cloud(chatgpt.com/codex。GitHub/GitLabをつないで隔離環境で並列実行)。ログインはChatGPTアカウント(プランの枠で使う)かAPIキー(従量。クラウド機能は使えない)の2択。- 枠はプランで決まり、モデルで消費が違う。 公式の「5時間あたりのローカル送信の目安」は、GPT-6 AstraがPlus 5〜45通・Pro 5倍枠 25〜225通・Pro 20倍枠 100〜900通、GPT-5.6 Solがその2倍の10〜100/50〜500/200〜2,000通、Terra 25〜200通〜、Luna 250〜2,000通〜。ChatGPT WorkとCodexは同じ枠を共有する。GPT-5.5は10月14日にChatGPT・Work・Codexの全プランから廃止(APIは対象外)。
- 安全に回す道具は揃っている。 リポジトリ直下のAGENTS.mdで指示を渡し、権限プロファイル(
:read-only/:workspace/:danger-full-access)で触れる範囲を決め、Goal Modeで長い目標を追わせ、Auto-reviewで境界越えの承認を別エージェントに回す。一方で、完了後もトークンを溶かし続ける既知の不具合(code-mode exec・Desktopのサブエージェント幽霊化)があり、長時間放置する使い方には注意がいる。
1. 4つの入口とインストール
| 入口 | 何ができるか | 始め方(公式ドキュメント) |
|---|---|---|
| Codex CLI | ローカルのリポジトリを読んで編集し、手元のツールを実行。codex execでスクリプトやCIからも呼べる |
macOS/Linux: curl -fsSL https://chatgpt.com/codex/install.sh | sh/Windows: PowerShellのinstall.ps1/npm install -g @openai/codex/brew install --cask codex。更新も同じコマンド |
| IDE拡張 | 開いているファイルや選択範囲をそのまま文脈に。差分をエディタ内で確認 | VS Code・Cursor・Windsurfは拡張openai.chatgpt。Xcodeは「coding intelligence」、JetBrainsはAI Chatで「Codex」を選ぶ |
| ChatGPTデスクトップアプリ | プロジェクト・ローカルのフォルダ・長いタスク。Chat/Work/Codexを1つのアプリで切り替え | アプリを入れてサインイン→フォルダを開く→ドロップダウンで「Codex」 |
| Codex cloud | 隔離されたクラウド環境で並列実行。GitHub・GitLab(ベータ)・Linear・Slackから起動 | chatgpt.com/codex にサインイン→GitHub/GitLabを接続→環境を作成→タスクを投げる→差分を見てPR |
CLIの最初の一手は、プロジェクトのディレクトリでcodexを打ち、「Sign in with ChatGPT」を選ぶ。公式は「タスクの前後でGitのチェックポイントを作って戻せるようにする」ことを勧めている。codex resumeで過去のチャットに戻る、codex --imageで画面写真を渡す、codex --searchでWeb検索を有効にする、codex mcpでMCPサーバーを足す、/permissionsで今の境界を確認する、codex cloudでクラウドに投げる、といったコマンドがCLIのドキュメントに並ぶ。macOSのデスクトップアプリでは、Commandキーを両方押すと最前面のアプリの画面とテキストをそのまま渡せる(Appshots)。
2. ログインとプラン
2つのサインイン。 公式「Authentication」は、ChatGPTでのサインイン(サブスクリプションの枠で使う)と、APIキーでのサインイン(従量課金)の2つを挙げる。デスクトップ・CLI・IDE拡張はどちらでも動くが、Codex cloudはChatGPTでのサインインが必須。APIキーの場合はクラウド機能(GitHubのコードレビュー、Slackなど)が使えず、使えるモデルはそのキーで使えるAPIモデルに従い、料金はAPI価格になる。データの扱いも、ChatGPTならワークスペースの設定、APIキーならAPI組織の設定に従う。
プラン別の目安(公式Pricing・5時間あたりのローカル送信数)
| モデル | Plus | Pro 5倍枠($100) | Pro 20倍枠($200) | Business標準 |
|---|---|---|---|---|
| GPT-6 Astra | 5〜45通 | 25〜225通 | 100〜900通 | 5〜45通 |
| GPT-5.6 Sol | 10〜100通 | 50〜500通 | 200〜2,000通 | 10〜100通 |
| GPT-5.6 Terra | 25〜200通 | 125〜1,000通 | 500〜4,000通 | 25〜200通 |
| GPT-5.6 Luna | 250〜2,000通 | 1,250〜10,000通 | 5,000〜40,000通 | 250〜2,000通 |
公式はこれを「固定の上限ではない目安」と断り、クラウドのチャットはSolを使い、ローカルより多く消費しうると書く。週間上限も別にかかる。Business($100)はPro 5倍枠の目安、Enterprise/Eduの柔軟課金は固定上限なしでクレジット消費。Fastモードや速度設定はクレジットの消費を増やす。枠を使い切ったあとの「貯めておいたリセット」についてはbanked resetsの記事に。
モデルの選び方。 CLIでは/modelかcodex --model gpt-5.6、codex exec -m gpt-5.6 "…"。公式「Models」は、推論の強さ(effort)は既定から始めて、深い計画や分析が要るときに上げること、Ultraはサブエージェントを使う別物であることを書く。GPT-5.5は2026年10月14日にChatGPT・ChatGPT Work・Codexの全プランから廃止され、ワークスペースの既定・保存済みのモデル設定・カスタムエージェント・スケジュール済みタスク・スクリプトのgpt-5.5をgpt-5.6-solに置き換えるよう案内されている(APIは対象外)。Astra公開後にOpenAIが出した「前のモデル向けの指示を減らす」ガイドはこちら。
3. 指示・権限・長い作業
- AGENTS.md:リポジトリに置く指示ファイル。ただしAGENTS.mdは「お願い」であって強制ではなく、境界は権限側で引く(AGENTS.mdだけでは危ない)
- 権限プロファイル(ベータ):ファイルシステムとネットワークの規則を組み合わせた名前付きポリシー。組み込みは
:read-only/:workspace/:danger-full-accessの3つ。network.enabled=trueだけではプロキシが起動せずドメイン制限がかからない仕様に注意(同上) - サンドボックス:Windowsはelevated/unelevatedの2方式で、UACで止まるときの切り分けはこちら。内部のリスク審査「Guardian V2」は専用の解説記事が無く、チェンジログに100件近い変更が積まれている(記事)
- Goal Mode:5月21日の更新で実験段階を終え、アプリ・IDE・CLIで
/goalが使える。ゴールを始めてもサンドボックスと承認ポリシーは変わらない(記事) - Auto-review:人間の承認の代わりに「別のCodexエージェント」に承認判断を回す。連続3回、または直近50件中10回の拒否でターンを止めるサーキットブレーカーつき(記事)
- Codex Security:脅威モデル→コミットスキャン→サンドボックス検証→パッチ提案の4段階。パッチの自動適用はしない。GitHub PR向けのSecurity ReviewはPlus対象外(記事)
- 中断フック・タスク参照:0.150.0で、中断時に走るフック(タイムアウト既定1秒・最大3秒)と、「@」で別タスクを参照するツール群が入った(フック/@メンション)
- サブエージェント・マルチエージェント:CLIの
subagentsで調査を分割できる。内部呼称「multi-agent v2」の開発中の様子はv0.150.0の記事に
4. 知っておくべき不具合
- code-mode execのポーリング:長時間コマンドの完了を「プッシュ」で知る仕組みが無く、モデルがフルコンテキストを送り直して
waitを呼び続ける。作業完了後の90ターンで2,161万トークンを消費した実例(記事) - Desktopのサブエージェント幽霊化:完了したサブエージェントが「running」のまま残り、親が延々とポーリング。新規のPro週次枠が15.5時間で90%に達した報告(記事)
- Windows Desktopの起動不能:更新直後に「バイナリはあるのに実行できない」issueが3日で4件(記事)
- リモート圧縮の画像予算:画像を含む会話履歴でトークン予算を守れていなかった不具合は修正済み(記事)
いずれも「放置して長時間回す」使い方で被害が大きくなる型で、使用量ダッシュボード(公式Pricingの「Where can I see my current usage limits?」)を日に一度は見ることが対策になる。
5. Codexの中身と周辺
Codexを動かしているハーネス(エージェントの実行ループ)はOpenAIが8月19日にオープンソースで公開し(記事)、9月にはそのハーネスとサンドボックスをAPI 1回で借りられる「Agents API」がパブリックベータになった(記事)。GPUカーネル最適化を自動リサーチで回した232倍の事例はこちら。他社モデルで動かす例として、DeepSeek APIはCodex向けにResponses APIへネイティブ対応している(互換表)。Claude Code・Codex・Devinの「APIキーを配らない認証」への移行はこちら。
筆者の使い方
筆者はChatGPT Pro($100の段)で、ChatよりCodex(macOSのデスクトップアプリ)を使う時間が長い。9月5日05:32にCodexのモデル欄に「GPT-6 Astra 中」と表示されたのを見てその場で切り替えた(画面の記録は提供開始の記事。「中」は推論の強さのスライダーの位置)。上の表の通数は公式ページの記載を写したもので、筆者が自分で上限に当たって計測したものではない。
書かれていないこと
- Plusで使えるGPT-6 Astraが「WorkとCodexのみ」である点はAstraの使い方で整理したが、Codex cloudでAstraを選べるかは公式Pricingに明記がない(「クラウドのチャットはGPT-5.6 Solを使う」とだけ書かれている)
- 週間上限の具体的な数字は、公式Pricingに「Weekly limits may also apply」とあるだけで記載がない
- 各不具合の修正状況は、それぞれの記事の時点のもの
出典はOpenAIの公式ドキュメント6ページ
- Codex CLI/IDE extension/Codex cloud/Authentication/Models/Pricing(learn.chatgpt.com、いずれも2026年9月18日にMarkdown版を取得)
- 機能と不具合の詳細は、当サイトの各記事(それぞれ公式ドキュメント・GitHubのissue/PRへのリンクあり)
- 本記事は入口・料金・目安・廃止日が変わったら更新する
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