Google AI Studio 使い方──Gemini APIを無料で試す方法【2026年】
Google AI Studioはサブスク不要・完全無料でGeminiモデルを試せるプロトタイプ環境だ。2026年4月からProモデルの無料枠が縮小され、Flashモデルは1,500リクエスト/日まで利用可能。APIキー取得から料金体系までを整理した。

目次
更新(2026年7月31日):料金・モデル情報を各社公式ページで再確認し最新化しました。初出時の誤りの訂正を含みます:①Gemini 3.1 Flash-Liteの出力価格を「$1.00/100万トークン」としていましたが、正しくは「$1.50/100万トークン」でした。②単体の「Gemini 3.1 Flash」は存在せず、正しくは「Gemini 3.5 Flash(入力$1.50/出力$9.00)」と「Gemini 3.6 Flash(入力$1.50/出力$7.50)」の2モデルでした。③Gemini 3.1 Proの料金を「入力$1.25/出力$10.00」としていましたが、正しくは「入力$2.00(20万トークン以下)/$4.00(超)・出力$12.00(以下)/$18.00(超)」でした。
3行まとめ
- Google AI Studioは完全無料で、サブスクリプション・シート課金は一切ない。プロンプトの試作、モデルのテスト、AIエージェントの構築まで無料で行える
- 2026年4月以降、無料枠ではFlash/Flash-Liteモデルが1,500リクエスト/日・100万トークン/分。Proモデルは50リクエスト/日に制限されている
- 有料API(Gemini Developer API)に移行するとトークン単価課金になり、Flash-Lite入力は$0.25/100万トークンから利用できる
Google AI Studioとは
Google AI Studio(旧MakerSuite)は、Googleが提供するWebベースのAI開発環境だ。ブラウザ上でGeminiモデルにプロンプトを投げ、応答を確認し、APIキーを取得してアプリケーションに組み込むまでの一連の作業を行える。
特徴は「完全無料」であること。ChatGPTやClaudeのような月額サブスクリプションは不要で、Googleアカウントがあればすぐに使い始められる。
APIキーの取得手順
- Google AI Studio にGoogleアカウントでログイン
- 左メニューから「Get API key」を選択
- 「Create API key」をクリック
- 新規プロジェクトを作成するか、既存のGoogle Cloudプロジェクトを選択
- 発行されたAPIキーをコピーして保存
APIキーは無料枠の範囲内であれば課金されない。本番環境で使う場合はGoogle Cloud側でプロジェクトの課金設定を有効にする必要がある。
無料枠の制限(2026年6月時点)
2026年4月の改定で、無料枠の内容が変わった。
| モデル | リクエスト/日 | トークン/分 | 備考 |
|---|---|---|---|
| Gemini 2.5 Flash | 1,500 | 1,000,000 | 無料で最も実用的 |
| Gemini 2.5 Flash-Lite | 1,500 | 1,000,000 | 軽量・高速版 |
| Gemini 2.5 Pro | 50 | 制限あり | 2026年4月から無料枠が大幅縮小 |
注意点として、2026年4月以降、Proモデルは無料枠では実質的にテスト用途に限られる。1日50リクエストでは継続的な利用は難しい。日常的にProモデルを使いたい場合は有料APIへの移行が必要だ。
有料API(Gemini Developer API)の料金体系
本番アプリケーションでGemini APIを使う場合、トークン単位の従量課金になる。
入力トークン料金
| モデル | 〜200Kコンテキスト | 200K超 |
|---|---|---|
| Gemini 3.1 Flash-Lite | $0.25/100万トークン | — |
| Gemini 3.5 Flash | $1.50/100万トークン | — |
| Gemini 3.6 Flash | $1.50/100万トークン | — |
| Gemini 3.1 Pro | $2.00/100万トークン | $4.00/100万トークン |
出力トークン料金
| モデル | 料金 |
|---|---|
| Gemini 3.1 Flash-Lite | $1.50/100万トークン |
| Gemini 3.5 Flash | $9.00/100万トークン |
| Gemini 3.6 Flash | $7.50/100万トークン |
| Gemini 3.1 Pro | $12.00/100万トークン(20万トークン以下)/$18.00/100万トークン(超) |
軽量版のGemini 3.1 Flash-Lite(入力$0.25/100万トークン)は、OpenAI GPT-4.1 mini(入力$0.40)と比較しても低い水準にある。
無料枠を超えたあとの費用はどう見積もるか
有料APIの費用は「単価×トークン数」で決まる。当サイトでは3社のAPI料金を公式ページで実際に開いて確認し、取得日つきの台帳として維持している。台帳では Gemini 3.5 Flash が入力$1.50/出力$9.00(100万トークンあたり)、Claude Haiku 4.5 が入力$1/出力$5、gpt-5.4-nano が入力$0.20/出力$1.25として記録されている(いずれも2026年7月16日〜17日に公式ページで確認した値)。軽量クラスの中でも単価の開きは小さくない。
確認して分かったのは、単価表だけでは費用が決まらないことだ。キャッシュ読み取りはAnthropic・OpenAIとも入力単価の1/10で、同じシステムプロンプトや資料を毎回送り直す使い方で読み取り単価が下がる。ただし最低キャッシュ長などの適用条件があり、常に割引になるわけではない(Googleはこれとは別に、Context cachingとしてモデル別の価格を掲載している)。バッチ処理は確認した範囲でおおむね標準の半額だった(Anthropicは入力・出力とも50%割引と明記)。加えてAnthropicは公式ページで、新しい世代のモデルは同じテキストで約30%多くトークン化されると明記している。単価が同じでも請求額は変わる。
3社の単価と各数値の確認日は Claude・GPT・Gemini API料金の読み方(確認日つき単価早見表) にまとめている。
Google AI Studioの画面構成
プロンプトエディタ
メイン画面はプロンプトを入力してモデルの応答を確認するチャット形式だ。左パネルでモデルの選択、temperature(創造性のパラメータ)、最大出力トークン数などを調整できる。
システム指示(System Instructions)
画面上部にシステムプロンプトを設定する欄がある。「あなたは○○の専門家です」のような役割設定や、出力フォーマットの指定に使う。
構造化プロンプト(Structured Prompts)
入力と出力の例をテーブル形式で複数登録できる。Few-shot学習のテンプレートを視覚的に作成できる機能で、分類タスクや定型変換に有用だ。
実用的な活用例
テキスト生成・要約
無料枠のFlashモデルでも、文章の要約・翻訳・リライトは十分に実用的だ。1,500リクエスト/日あれば、個人の業務利用であれば不足しないケースが多い。
マルチモーダル入力
Geminiは画像・動画・音声の入力にも対応している。Google AI Studio上で画像をドラッグ&ドロップし、「この画像に何が写っているか説明して」のようなプロンプトを試せる。
コード生成
プログラミングコードの生成・デバッグにも使える。Proモデルの方が精度は高いが、Flashモデルでも基本的なコード生成は可能だ。
OpenAI APIとの料金比較
| 比較項目 | Gemini 3.5 Flash / 3.6 Flash | GPT-4.1 mini |
|---|---|---|
| 入力 | $1.50/100万トークン | $0.40/100万トークン |
| 出力 | $9.00/100万トークン(3.5) / $7.50/100万トークン(3.6) | $1.60/100万トークン |
| 無料枠 | あり(1,500 RPD) | なし |
| コンテキスト長 | 100万トークン | 100万トークン |
Geminiの強みは無料枠の存在だ。OpenAI APIには無料枠がないため、プロトタイピング段階ではGoogle AI Studioの方がコストを抑えられる。
注意点
無料枠のデータ利用規約
無料枠で送信したプロンプトと応答は、Googleのモデル改善に使用される可能性がある。機密情報や個人情報を含むデータを無料枠で処理するのは避けるべきだ。有料API(pay-as-you-go)ではこの制限は適用されない。
レート制限
無料枠は1日あたりのリクエスト数だけでなく、分あたりのトークン数でも制限される。大量のリクエストを短時間に送ると429エラー(Too Many Requests)が返る。
OpenAI APIの料金体系については 関連記事:OpenAI API料金ガイド で詳しく解説している。プロンプトの書き方の基本は 関連記事:プロンプトエンジニアリング入門 を参照してほしい。
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出典・参照資料
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