HDMI(エイチディーエムアイ)とは映像・音声・データを1本のケーブルで送る接続規格。ケーブルは Standard・High Speed・Premium High Speed・Ultra High Speed・Ultra96 の名前で見分け、最新の版は HDMI 2.2(2025年6月25日公開)。DisplayPort との違いも表で【2026年10月版】
日刊AIニュース10月17日(土)号:前日のAIのニュース17本を短くまとめました(約8分)›
HDMI(エイチディーエムアイ)とは、映像・音声・データを1本のケーブルで送るデジタルの接続規格です。公式サイト hdmi.org によると、ケーブルは High Speed が10.2Gbps、Premium High Speed が18Gbps、Ultra High Speed が48Gbps、Ultra96 が96Gbps までの帯域で区別され、最新の規格 HDMI 2.2 は2025年6月25日に公開されました。VESA の DisplayPort 2.1b(最大80Gbps)との違いを、両団体の原文で同じ観点に並べました。hdmi.org・VESA・Apple・Microsoft の公式ページを2026年10月13日に取得し、公式ページを撮影し、このMacの画面出力の情報も確かめました。

目次
- HDMIとは何か。名前の意味と、hdmi.org が書く説明
- HDMIケーブルの種類は? hdmi.org が挙げる名前と、帯域・解像度の数字
- ケーブルの種類を、印字とラベルで見分けるには
- HDMIの規格の版は何が変わってきたか。最新は2025年6月25日公開の HDMI 2.2
- 「HDMI 2.1対応」「8K対応」と書かれていれば映るのか。仕様表の数字の読み方
- DisplayPortとHDMIの違いは何か。VESA と HDMI LA の原文を同じ観点に並べる
- USB-Cの端子から映像を出すとき、HDMIとDisplayPortのどちらになるのか
- どちらを使うか。筆者の提案と、その前提
- HDMIでつないでも映らない。MicrosoftとAppleのヘルプが挙げる確認の順
- 筆者が2026年10月13日に確かめたこと
- 公式ページから読み取れなかった点と、この記事で試していないこと
- HDMIとDisplayPortの出典(取得時刻つき)
- この記事でよく聞かれること
2026年10月13日・日本時間時点の情報です。 HDMI(エイチディーエムアイ)とは、映像・音声・データを1本のケーブルで送るデジタルの接続規格で、規格のライセンスを扱う HDMI Licensing Administrator, Inc.(HDMI LA)は公式サイト hdmi.org で「digital video, audio and data interface」(デジタルの映像・音声・データのインターフェース)と説明しています。ケーブルは正式名で見分け、hdmi.org が書く帯域は High Speed が10.2Gbps、Premium High Speed が18Gbps、Ultra High Speed が48Gbps、Ultra96 が96Gbps までで、最新の規格 HDMI 2.2 は2025年6月25日に公開されました。
3行まとめ
- HDMIは High-Definition Multimedia Interface の略で、映像・音声・データを1本のケーブルで送る規格。hdmi.org によると初版は2002年12月に公開され、出荷台数は140億台近い(2026年10月13日取得)。
- ケーブルの種類は正式名で決まり、帯域は High Speed の10.2Gbps から Ultra96 の96Gbps まで。表示に「HDMI 2.1」のような版の数字は使えない決まり(hdmi.org の FAQ)。最新の版は HDMI 2.2(2025年6月25日公開)。
- VESA の DisplayPort 2.1b は最大80Gbps(VESA の FAQ は2025年1月発表と書く)。違いは団体・ケーブルの認証名・複数画面の扱いなど。映らないときは、ケーブル・入力・アダプターの順に確かめる(Microsoft と Apple のヘルプ)。
HDMIとは何か。名前の意味と、hdmi.org が書く説明
HDMI は High-Definition Multimedia Interface の頭文字で、hdmi.org の各ページ末尾の商標の注記にこの正式名があります。hdmi.org の「HDMI Specifications and Programs」のページは、HDMI を次のように説明しています。
HDMI technology continues as the leading digital video, audio and data interface that connects ultra high-definition displays to a wide range of consumer electronics, PC, mobile, automotive and commercial AV devices. (訳:HDMI 技術は、ウルトラ HD のディスプレイを、家電・パソコン・携帯機器・車載機器・業務用AV機器と幅広くつなぐ、デジタルの映像・音声・データのインターフェースとして、先頭を走り続けています。)
同じページは、2002年12月の初版以来、HDMI 技術を載せた機器の出荷が140億台近く(Almost 14 billion)になったと書きます。「1本のケーブル」は、当時ライセンスを扱っていた HDMI Licensing, LLC が配信した2013年9月4日付のプレスリリースの「over a single cable」(1本のケーブルで)という言い方によります。
規格を作る団体とライセンスを扱う団体は別です。2025年6月25日付のプレスリリースによると、HDMI 2.2 を作ったのは非営利団体の HDMI Forum, Inc. で、HDMI LA は、HDMI 2.2 については HDMI Forum が、それ以前の版については HDMI Founders が指名したライセンスの代理人(agent)です。
HDMIケーブルの種類は? hdmi.org が挙げる名前と、帯域・解像度の数字
hdmi.org の「HDMI Cable Overview」は、ケーブルを9項目に分けて書いています(下の表では Ethernet 付きと車載用をまとめました)。「Gbps」は1秒に送れるデータ量(ギガビット毎秒)の単位で、バイトとの違いは 1MB・1GB・1TBの換算の記事 にまとめています。表の説明は筆者の訳です。
| 公式のケーブル名 | hdmi.org が書く帯域 | 書かれている対応・用途 |
|---|---|---|
| Standard HDMI Cable(with Ethernet もある) | 数字の記載なし | 1080i・720p の映像を送る用途。後の解像度・リフレッシュレート・帯域には対応しない |
| High Speed HDMI Cable(with Ethernet もある) | 10.2Gbps まで | 1080p 以上。4K@30Hz・3D・Deep Color を含む。1080p のディスプレイとブルーレイプレーヤーをつなぐ時の推奨ケーブル |
| Premium High Speed HDMI Cable(with Ethernet もある) | 18Gbps まで | 4K60・HDR・BT.2020 の色空間。低EMI。Premium の認証ラベルを付ける |
| Ultra High Speed HDMI Cable | 48Gbps まで | HDMI 2.1 で導入、2020年に市場へ。8K@60 と 4K@120 |
| Ultra96 HDMI Cable | 96Gbps まで | HDMI 2.2 の全機能。8K@60/4:4:4・4K@240/4:4:4(10・12ビット)の非圧縮を含む |
| High Speed Automotive/Standard Automotive | 数字の記載なし | 車載用。車内のリレーが信号の強さに影響しうるため、より高い基準で試験する |
「with Ethernet」は、機器をネットワークにつなぐ通信路(HDMI Ethernet Channel)を加えたケーブルで、つなぐ2台がどちらも対応しているときだけ使えます(hdmi.org)。「4K@60Hz」は4K(横3840×縦2160画素など)の映像を1秒に60回書き換える意味で、「EMI」は電磁ノイズです。Ultra 系のケーブルは無線機器への干渉を減らす試験も受けます(hdmi.org「Ultra HDMI Cables」)。
端子(プラグ)の形は、ケーブルの種類とは別の話です。hdmi.org の文書には、Ultra 系のケーブルで使える Type A・C・D(認証の最初の対象は Type A)、車載用の Type E、携帯機器向けの小さい「HDMI Micro Connector」が出てきます。長さについて hdmi.org の FAQ は「規格はケーブルの長さを定めていない。長さはケーブルの種類や作りなど多くの要因に左右される」(訳)と書いており、何メートルまで映るかは種類とは別に確かめる必要があります。
ケーブルの種類を、印字とラベルで見分けるには
hdmi.org の「HDMI Cable Overview」は、見分け方を次のように書いています。
all HDMI® Cable products are required to be labeled with their official cable name on the cable jacket and packages must display the cable name logo and/or the appropriate cable certification label provided by HDMI Licensing Administrator, Inc. (訳:すべてのHDMIケーブル製品は、ケーブルの被覆に正式なケーブル名を表示し、パッケージにはケーブル名のロゴまたは HDMI LA が提供する認証ラベルを表示することが求められます。)
上位の3種類は、決まりがさらに細かくなっています。
- Ultra96 と Ultra High Speed は、HDMI Forum の認定試験所での試験が必須で、合格したケーブルはパッケージか販売単位ごとに認証ラベルを貼ります(hdmi.org「Ultra HDMI Cables」)。ラベルのQRコードを標準のQRコードアプリで読むと、ブランド名・型番・長さと認証の登録状況を確かめられます。名前のロゴはパッケージに直接印刷できず、ラベルでだけ表示できます(hdmi.org の FAQ)。
- Premium High Speed は、全モデルの全長さを試験し、製品ごとに偽造防止ラベルと固有のQRコードを付けます(hdmi.org「Premium HDMI Cable Certification Program」)。

(図:hdmi.org「HDMI Cable Overview」。2026年10月13日2時42分に筆者が撮影し、クッキー通知を除いて切り出した。出典は HDMI LA)
hdmi.org は「Ultra HDMI Cables」のページで、販売店は公式のケーブル名を使わないことがあり、アフィリエイトの報酬だけを理由にケーブルを勧めるサイトもあり、"some cables are counterfeits"(偽造品のケーブルもある)と注意しています。この記事は特定のケーブルや製品を勧めません。また hdmi.org の FAQ は「NO use of version numbers is allowed in the labeling, packaging, or promotion of any cable product.」(訳:ケーブル製品のラベル・パッケージ・宣伝には、版の数字を一切使えません)と書いています。この言い方に沿うと、「HDMI 2.1 ケーブル」「HDMI 2.0 対応ケーブル」は公式のケーブル名ではありません。
HDMIの規格の版は何が変わってきたか。最新は2025年6月25日公開の HDMI 2.2
| 版 | 発表日(原文) | 主な数字 | 対応するケーブル |
|---|---|---|---|
| 1.4b | 取得したページに日付の記載なし | 4096×2160@24Hz・3840×2160@24/25/30Hz・1920×1080@120Hz。HDMI Ethernet Channel と ARC | High Speed |
| 2.0 | 2013年9月4日(ベルリン) | 18Gbps まで。4K@50/60、32の音声チャンネル | 新しいケーブルは定めず、既存の High Speed(category 2)で運べる |
| 2.1 | 2017年11月28日(サンノゼ) | 48Gbps まで。8K60・4K120、10K まで。Dynamic HDR、eARC、VRR など | Ultra High Speed(認証プログラムは2020年1月6日発表) |
| 2.2 | 2025年6月25日に公開(サンノゼ)。予告は2025年1月6日付の発表 | 96Gbps まで。12K@120・16K@60。8K@60/4:4:4 と 4K@240/4:4:4(10・12ビット)の非圧縮 | Ultra96 |
2025年6月25日付のプレスリリースは、HDMI Forum が「announced the release of Version 2.2」(バージョン2.2 の公開を発表した)と書き、日本語版は2025年6月26日付です。hdmi.org の規格の一覧ページは「The latest HDMI 2.2 Specification」と書き、取得した範囲で 2.2 より新しい版の記載は見つかりませんでした。
hdmi.org の HDMI 2.2 のページの FAQ によると、2.2 は 2.1b に置き換わる版(supersedes 2.1b)で、過去の版と後方互換性があります。製品が「2.2 対応」をうたえるのは、試験仕様(CTS)が使えるようになり、試験に合格してからです。新しい仕組みとして、同じページは音と映像のずれを直す Latency Indication Protocol(LIP)を挙げ、FAQ は4K60 を超える非圧縮の映像と96Gbps には信号の方式 Fixed Rate Link(FRL)が必要と書きます。
「HDMI 2.1対応」「8K対応」と書かれていれば映るのか。仕様表の数字の読み方
箱や仕様表の「HDMI 2.1 対応」だけでは、使える解像度は決まりません。hdmi.org の FAQ は、版の数字だけで製品の機能を示すことはできない(You cannot use version numbers by themselves)と書いています。仕様表では、次の機能の名前を見ます。
- Ultra96:製品が64Gbps・80Gbps・96Gbps の最大帯域に対応することを示す機能名で、使うかどうかはメーカーの任意です。hdmi.org は、この名前をうたう製品には Ultra96 HDMI ケーブルが必要と書きます。
- 「8K60 A」「8K60 B」「8K60 AB」:A は非圧縮、B は圧縮、AB は両方に対応する表記です(hdmi.org の FAQ)。
- VRR・ALLM・eARC などの機能名:機器ごとに対応が違い、hdmi.org の FAQ は機器のメーカーに確かめるよう書きます。
筆者が画素のデータだけで計算すると(1画素24ビット)、3840×2160・60Hz は約11.94Gbps で High Speed の10.2Gbps を超え、7680×4320・60Hz は約47.78Gbps で Ultra High Speed の48Gbps に近づきます。実際の映像には画面の空白期間や符号化の上乗せが加わるので、この値がそのまま必要な帯域ではありません。4K・100Hz 以上の形式については、hdmi.org の FAQ からリンクされた「HDMI Video Table」(画像)が、Ultra High Speed と Ultra96 のどちらで送れるか、DSC(圧縮)が要るかを色分けしています。たとえば 4K・120Hz は8〜12ビットのすべての形式がどちらのケーブルでも送れる区分、8K・60Hz の8ビットの RGB は、Ultra High Speed なら DSC が要り Ultra96 なら要らない区分です。4K・60Hz 以下はこの表になく、機器の仕様表とケーブルの正式名の両方で確かめます。Apple のサポートは、MacのHDMIポートの「最大8K/60Hz」「最大4K/240Hz」について「アダプタを使った場合、これらの解像度とリフレッシュレートには対応しません」と書いています。
DisplayPortとHDMIの違いは何か。VESA と HDMI LA の原文を同じ観点に並べる
DisplayPort(ディスプレイポート)は、VESA(Video Electronics Standards Association)が管理する映像の接続規格です。VESA の FAQ は、DisplayPort と HDMI は「very different technically」(技術的に大きく異なる)と書き、HDMI を家庭用AV機器の事実上の接続方式、DisplayPort をパソコンの高い性能要件のために作られた新しい規格と説明します。これは VESA 側の説明で、hdmi.org は HDMI のつなぎ先にパソコンも挙げています。次の表は、同じ観点で両団体の原文を並べたものです。
| 観点 | DisplayPort(VESA のページ) | HDMI(hdmi.org のページ) |
|---|---|---|
| 規格を管理・開発する団体 | VESA(非営利。会員は370社以上) | 規格は HDMI Forum(90社以上)が開発し、ライセンスは HDMI LA |
| 最新の版 | 2.1b。2.1a に置き換わる(公開日は表の下) | 2.2。2.1b に置き換わる |
| 最大の帯域 | 4レーン×20Gbps=80Gbps(UHBR20)。最大ペイロード(max payload)は77.37Gbps | 96Gbps(Ultra96)。ペイロードの数字は取得したページになく、VESA と数え方が同じかは分からない |
| ケーブルの認証名 | DP54(4レーン合計で最大54Gbps・パッシブで2mまで)、DP80(最大80Gbps)、DP80LL(最大80Gbps・アクティブで3mまで)。DP40 は DP54 に置き換え | Standard・High Speed・Premium High Speed・Ultra High Speed・Ultra96 |
| 端子 | フルサイズの DisplayPort、Mini DisplayPort、USB Type-C(DisplayPort Alt Mode・次の節) | Type A・C・D・E、USB Type-C(HDMI Alt Mode・次の節) |
| 1つの出力から複数画面 | Multi-Stream Transport(MST)で可能 | 取得した hdmi.org のページに、これに当たる記述は見つからなかった |
| 映像の圧縮 | DSC(VESA の圧縮方式)を DisplayPort 2.1b が必須とする | HDMI 2.2 は VESA の DSC 1.2a を取り込む |
| 規格の使用条件 | ロゴを付けるには試験に合格し、機器メーカーが VESA の会員である必要がある | 規格の使用には HDMI Adopter(採用者)の契約が必要 |
表の帯域の数字は、数え方が同じとは限らないため、そのまま並べて優劣は決められません。また、DisplayPort 2.1b の公開日は、VESA のページで書き方が割れています。 FAQ は「DisplayPort 2.1b was announced in January, 2025」、displayport.org のトップページは「With the forthcoming DisplayPort 2.1b update」(これから出る形)、2025年1月6日付の発表は「will be released in the spring of 2025」と書いていました。vesa.org と displayport.org のプレスリリースの一覧に 2.1b の公開そのものを知らせる発表は見つからず、本記事では公開日を決められませんでした。それより前は、2022年10月17日付で 2.1 の公開、2024年1月8日付で 2.1a(DP40 に代わる DP54 の認証)が発表されています。
USB-Cの端子から映像を出すとき、HDMIとDisplayPortのどちらになるのか
USB-C(上下どちら向きにも差せる小さい端子)は、映像を出せる機種と出せない機種があります。VESA の FAQ は、「video over USB-C」(USB-C経由の映像出力)をうたう製品は通常 DisplayPort Alt Mode(VESA の規格)を使うと書き、対応しないポートにディスプレイをつないだ場合を次のように説明します。
No video data will be received by the display, so there will be no image on the screen. Doing this will not harm your device. (訳:ディスプレイは映像データを受け取れず、画面には何も映りません。これで機器が壊れることはありません。)
USB-C で HDMI の信号を直接送る HDMI Alt Mode もあります(hdmi.org)。Apple のサポートは、ThunderboltまたはUSB-Cのアダプターを使う場合、アダプターがDisplayPort Alt Mode、Thunderbolt 3、またはThunderbolt 4に対応している必要があると書きます。VESA は、USB-CからDisplayPortのメス端子へ変換するアダプターを、画質の低下や映像が出ないことがありうるとして勧めず、片側が DisplayPort のプラグのアダプターケーブルを勧めています。
どちらを使うか。筆者の提案と、その前提
ここは筆者の提案で、公式文書の記述ではありません。筆者は、ここに書いた組み合わせの実機を試していません。
- つなぐ2台の仕様表で、使いたい解像度とリフレッシュレートを出せる端子を選ぶ。
- どちらの端子でも出せるなら、ケーブルの正式名と帯域に余裕のあるほうを選ぶ。
- ケーブルは、被覆に正式名が印字され、認証ラベルのあるものを選ぶ。DisplayPort は VESA の認証品(DP54・DP80 など)かを見る。
- USB-C で映像を出すなら、パソコン側のポートが DisplayPort Alt Mode か Thunderbolt に対応しているかを仕様表で確かめる。
HDMIでつないでも映らない。MicrosoftとAppleのヘルプが挙げる確認の順
MicrosoftとAppleのヘルプにある確認を、手でやりやすい順に筆者が並べました。「」内は各ヘルプの文言です。
- 電源とケーブルの両端。 Apple は、ディスプレイの電源ケーブルとビデオケーブルの「両端がしっかりと正しく接続されていること」を確かめるよう書きます。
- ディスプレイ側の入力。 Microsoft の Surface 向けヘルプは、外部ディスプレイの入力をつないでいるポートに合わせるよう書き、入力設定の例に「USB-C、DisplayPort、HDMI、DVI、VGA」を挙げます。
- 画面の出し方。 Windows は「Windows ロゴ キー + P を押して、[拡張] オプションが選択されていることを確認します」(Microsoft)。Mac は「システム設定」の「ディスプレイ」で「option」キーを長押しし、「ディスプレイを検出」を押します(Apple)。
- ドック・ハブ・アダプターを外して直接つなぐ。 Microsoft は、ドックやドングル、アダプターなどが接続されていると「競合が生じることがあります」と書き、Apple もMacのポートに直接つなぐよう書きます。
- ケーブルとポートを替える。 Microsoft は「外部モニターを接続するケーブルを交換してみます」と書き、別のビデオ出力ポートや別のシステムでの確認も挙げます。
- ケーブルとアダプターが、解像度とリフレッシュレートに合っているか。 Apple は、対応していないビデオケーブルやアダプタを使うと「画面が暗くなったり、解像度やリフレッシュレートが低くなることがあります」と書きます。
- (Windows)グラフィックスドライバー。 Microsoft は「Windows ロゴ キー + Ctrl + Shift + B」でグラフィック ドライバーをリセットすると解決する場合があると書き、続けて再起動、更新後ならドライバーのロールバック、再インストールを挙げます。
- (Mac)接続の許可と再起動。 Apple は、Appleシリコン搭載のMacノートブックでは接続を許可するかを聞くメッセージが出ることがあり、許可しないとディスプレイは暗いままだと書きます。Macの再起動とmacOSの更新も挙げています。
- 映像は映るが音が出ない。 Apple は、「システム設定」の「サウンド」の「出力」パネルでHDMIデバイスが選ばれているかを確認するよう書きます。
画面を増やす場合、Microsoft は、ディスプレイスプリッター(分配器)は同じ信号を複製するだけで拡張には使えず、ビデオ出力ポートが1つの機器ではドッキングステーションかUSBアダプターが要ると書きます。同時に使える台数はMacの機種で違う、とAppleは書きます。
筆者が2026年10月13日に確かめたこと
公式ページの取得と撮影。 2時36分から2時42分に各ページを curl で取得して保存し、2時42分40秒から2時43分9秒に、hdmi.org の「HDMI Cable Overview」「HDMI 2.2 Specification Overview」と displayport.org の「FAQ」を、画面を出さない(headless)ブラウザで 1280×800 と 390×844 の大きさで撮影しました(3ページとも HTTP 200)。
hdmi.org の FAQ の回答の取り方。 hdmi.org の HDMI 2.2 のページの FAQ は、回答をページの JavaScript(faq.min.js)がサイト内の /api/getFaqs?catId=番号 から読み込んで表示します。筆者は同じ API から回答の原文を取得して保存し(2時43分)、本文の hdmi.org の FAQ の引用はここから取りました。質問の文言は、撮影したページの画面の文字と同じです。
このMacの外部ディスプレイ。 2時42分に system_profiler SPDisplaysDataType の出力から解像度と接続方式の行だけを取り出すと、外部ディスプレイは「1920 x 1080 @ 144.00Hz」で、内蔵ディスプレイには出る「Connection Type」の行がありませんでした。この表示からは HDMI か DisplayPort かは分からず、本体のポートとケーブルを見て確かめる必要があります。1920×1080・144Hz の画素データは、筆者の計算で約7.17Gbps です。
公式ページから読み取れなかった点と、この記事で試していないこと
- HDMI 2.2 対応の製品がいつ店頭に出るか。 取得したページに記述はありませんでした。
- HDMI 側のペイロード・HDCP(著作権保護)・複数画面の仕組み。 保存した hdmi.org のページを「payload」「MST」「multi-stream」「multiple display」「daisy」「HDCP」で検索しても見つかりませんでした。本記事が確認した範囲では見つからなかった、という意味です。
- カタカナの読み。 「エイチディーエムアイ」は英字を1文字ずつ読んだ形で、取得した hdmi.org のページに日本語の読みの記載はありませんでした。
- 実機での比較。 筆者はHDMIとDisplayPortのケーブルを差して比べておらず、画質・遅延・長さの限界・個々の製品の対応は範囲外です。
- 訳と「最新」の射程。 英語の引用の訳は筆者の訳です。「最新は HDMI 2.2」「最新は DisplayPort 2.1b」は、2026年10月13日2時36分〜2時39分に取得したページの記述で、その後の新しい版は確かめていません。
HDMIとDisplayPortの出典(取得時刻つき)
hdmi.org・VESA・Microsoft サポート・Apple サポートの各ページのURLと取得時刻(2026年10月13日2時36分〜3時13分)は、この記事の出典欄にあります。
この記事でよく聞かれること
- HDMIとは何ですか
- HDMI(エイチディーエムアイ)は、映像・音声・データを1本のケーブルで送るデジタルの接続規格です。規格のライセンスを扱う HDMI Licensing Administrator, Inc. は公式サイト hdmi.org で、ウルトラ HD のディスプレイと家電・パソコン・携帯機器・車載機器・業務用AV機器をつなぐ「digital video, audio and data interface」(デジタルの映像・音声・データのインターフェース)と説明しています。名前は High-Definition Multimedia Interface の略です。
- HDMIケーブルの種類にはどんなものがありますか
- hdmi.org の一覧にある名前は、Standard、High Speed、Premium High Speed、Ultra High Speed、Ultra96 と、Standard・High Speed・Premium High Speed の Ethernet 付き、車載用の2種類です。hdmi.org が書く帯域は、High Speed が10.2Gbps、Premium High Speed が18Gbps、Ultra High Speed が48Gbps、Ultra96 が96Gbps までです。Standard は1080i または720p の映像を送る用途で、帯域の数字は書かれていません。
- HDMIケーブルの種類はどうやって見分けますか
- hdmi.org によると、HDMIケーブルはケーブル本体に正式名を印字し、パッケージに正式名のロゴか認証ラベルを付ける決まりです。Ultra96・Ultra High Speed・Premium High Speed の認証ラベルにはQRコードがあり、読み取るとブランド名・型番・長さが出ます。hdmi.org は、ケーブルの表示や宣伝に「HDMI 2.1」のような版の数字は使えないとも書いています。
- HDMIの最新規格は何で、いつ発表されましたか
- hdmi.org の規格のページでは、最新は HDMI 2.2 です。HDMI Forum は2025年6月25日付(日本語版は6月26日付)のプレスリリースで、HDMI 2.2 の公開を発表しました(予告の発表は2025年1月6日付)。最大96Gbps、12K@120・16K@60の解像度に対応し、新しいケーブル Ultra96 を伴います。HDMI 2.2 は 2.1b に置き換わる版で、過去の版と互換性があると hdmi.org の FAQ は書きます。
- DisplayPortとHDMIの違いは何ですか
- 規格を管理する団体と、ケーブルの認証の名前が違います。DisplayPort は VESA の規格で、最新は2.1b(最大80Gbps、認証名は DP54・DP80・DP80LL)。HDMI は HDMI Forum が規格を作り、HDMI LA がライセンスを扱い、最新は2.2(最大96Gbps、ケーブルは Ultra96 など)です。VESA は、DisplayPort が1つの出力端子から複数の画面を動かせる(MST)と説明しています。詳しい比較は本文の表を参照してください。
- 4Kや8Kの映像には、どのHDMIケーブルが必要ですか
- hdmi.org の説明では、4K@30Hz までは High Speed、4K@60Hz・HDR は Premium High Speed(18Gbps)、8K@60 と 4K@120 は Ultra High Speed(48Gbps)の範囲です。Apple のサポートも、Mac で8Kを出すには Ultra High Speed 48Gbps のケーブルを使うよう書いています。ただし hdmi.org の HDMI Video Table では、8K・60Hz の8ビットの RGB などは Ultra High Speed だと DSC(圧縮)が要り、Ultra96 なら要らない区分です。パソコン・テレビ・ケーブルの3つがそろって対応していないと、その解像度は出ません。
- HDMIでつないでも映らないときは、何を確かめますか
- MicrosoftとAppleのヘルプは、ケーブルの両端と電源が差さっているか、ケーブルを替えてみる、別のポートに差す、ドックやアダプターを外して直接つなぐ、モニターの入力切り替えを合わせる、Windowsは「Windows ロゴ キー + P」で「拡張」が選ばれているかを見る、Macは「ディスプレイを検出」を試す、といった確認を挙げています。解像度やリフレッシュレートに対応しないケーブルを使うと画面が暗くなることがある、とAppleは書いています。
- 古いHDMIケーブルは、新しい機器でも使えますか
- hdmi.org の FAQ は、HDMI 2.2 は過去の版と後方互換性があり、Ultra HDMI ケーブルも既存のHDMI機器で使えると書いています。ただし、既存の High Speed HDMI Cable with Ethernet で届くのは HDMI 2.2 の新しい機能の一部だけで、すべての機能を届けるには Ultra 系のケーブルがよい、とも書いています。高い解像度や高いリフレッシュレートを出すには、その帯域に合うケーブルが必要です。
出典・参照資料
- 一次資料HDMI Licensing Administrator, Inc.(hdmi.org):トップページ。HDMI 2.2 の発表を載せる(2026年10月13日2時36分に取得) ↗
- 一次資料hdmi.org:HDMI Specifications and Programs。HDMI とは何かの説明、初版の公開時期、出荷台数(2026年10月13日2時36分に取得) ↗
- 一次資料hdmi.org:HDMI 2.2 Specification Overview。HDMI 2.2 の概要と、ページ内の FAQ(回答はページがサイト内の API から読み込む。2026年10月13日2時36分・2時43分に取得) ↗
- 一次資料hdmi.org:HDMI Cable Overview。ケーブルの種類・帯域・ラベル(2026年10月13日2時36分に取得、2時42分に撮影) ↗
- 一次資料hdmi.org:Ultra HDMI Cables。Ultra96 と Ultra High Speed の認証・ラベル・販売表記の注意・FAQ(2026年10月13日2時36分に取得) ↗
- 一次資料hdmi.org:Ultra96 Feature Name(2026年10月13日2時36分に取得) ↗
- 一次資料hdmi.org:Bandwidths and Resolutions(2026年10月13日2時36分に取得) ↗
- 一次資料hdmi.org:HDMI Video Table – All Formats。4K・100Hz 以上の形式ごとに、Ultra High Speed/Ultra96 と DSC の要否を色分けした表の画像(HDMI 2.2 のページの FAQ からリンク。2026年10月13日3時11分に取得) ↗
- 一次資料hdmi.org:Premium HDMI Cable Certification Program(2026年10月13日2時36分に取得) ↗
- 一次資料hdmi.org:HDMI Specification 1.4b(2026年10月13日2時36分に取得) ↗
- 一次資料hdmi.org:HDMI Resources Overview(2026年10月13日2時36分に取得) ↗
- 一次資料hdmi.org:Press Releases。発表日の一覧(2026年10月13日2時37分に取得) ↗
- 一次資料HDMI Forum プレスリリース:HDMI Forum Releases Version 2.2 of the HDMI Specification(2025年6月25日付・英語版PDF。2026年10月13日2時37分に取得) ↗
- 一次資料HDMI Forum プレスリリース:HDMI Forum Announces Version 2.2 of the HDMI Specification(2025年1月6日付・英語版PDF。2.2 の公開の予告。2026年10月13日3時13分に取得) ↗
- 一次資料HDMI Forum プレスリリース:HDMI Forum、HDMI 規格のバージョン 2.2 を発表(2025年6月26日付・日本語版PDF。2026年10月13日2時37分に取得) ↗
- 一次資料HDMI Forum プレスリリース:HDMI Forum Releases Version 2.1 of the HDMI Specification(2017年11月28日付・英語版PDF。2026年10月13日2時37分に取得) ↗
- 一次資料HDMI Forum プレスリリース:New Ultra High Speed HDMI Cable Certification Program(2020年1月6日付・英語版PDF。2026年10月13日2時37分に取得) ↗
- 一次資料hdmi.org 掲載のプレスリリース:HDMI Forum Releases Version 2.0 of the HDMI Specification(2013年9月4日付。配信は当時ライセンスを扱っていた HDMI Licensing, LLC。2026年10月13日2時38分に取得) ↗
- 一次資料VESA(displayport.org):DisplayPort のトップページ(2026年10月13日2時38分に取得) ↗
- 一次資料VESA(displayport.org):DisplayPort の FAQ。HDMI との違い、2.1b、USB-C、DSC(2026年10月13日2時38分に取得、2時43分に撮影) ↗
- 一次資料VESA(displayport.org):Press Releases の一覧(2026年10月13日2時39分に取得) ↗
- 一次資料VESA(vesa.org):Press Releases の一覧(2026年10月13日2時58分に取得) ↗
- 一次資料VESA プレスリリース:VESA Releases DisplayPort 2.1 Specification(2022年10月17日付。2026年10月13日2時39分に取得) ↗
- 一次資料VESA プレスリリース:VESA Announces DisplayPort Updates and Extensions for Gaming and Automotive Market at CES(DisplayPort 2.1a・DP54。2024年1月8日付。2026年10月13日2時39分に取得) ↗
- 一次資料VESA プレスリリース:VESA to Update DisplayPort 2.1 with New Active Cable Specification for Up to 3X Longer DP80 Cables(2025年1月6日付。2026年10月13日2時39分に取得) ↗
- 一次資料VESA(displayport.org):認証済み DisplayPort ケーブル・アダプターの製品データベース(DP40・DP54・DP80 の区分。2026年10月13日2時39分に取得) ↗
- 一次資料Microsoft サポート:Windows での外部モニター接続のトラブルシューティング(2026年10月13日2時40分に取得) ↗
- 一次資料Microsoft サポート:Surface を外部ディスプレイに接続するときの問題のトラブルシューティング(2026年10月13日2時40分に取得) ↗
- 一次資料Apple サポート:Macにディスプレイを接続する(公開日 2026年4月22日・2026年10月13日2時41分に取得) ↗
- 一次資料Apple サポート:外付けディスプレイの画面が暗い場合や解像度が低い場合(公開日 2026年4月9日・2026年10月13日2時42分に取得) ↗
- 一次資料Apple サポート:MacにHDMIデバイスを接続する(公開日 2026年9月25日・2026年10月13日2時42分に取得) ↗
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